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三井住友海上、自然災害時のライフライン確保で社会課題の解決に貢献「空気から水をつくる」災害支援に関する共同取組を開始

三井住友海上は、アクアテック株式会社と、空気から水を生成するウォーターサーバー「エアリス」を利用した共同災害支援を8月から開始する。エアリスに対しては、購入者無償の保険制度を構築し、自然災害発生時には給水スポットとして三井住友海上の代理店店舗を開放することで、地域住民のライフライン確保に貢献する取組を推進していく。
1.取組みの背景
自然災害が頻発化・激甚化する昨今、防災・減災対策は重要な社会課題となっている。
飲み水の確保は、被災地において最も優先すべき対策課題の一つであるなか、首都直下地震等が発生した場合には、停電が3~4日で復旧するのに対し、水道管破損の復旧にはその4倍強、17日を要すると想定されている※1。
アクアテックが開発したエアリスは、電気が復旧すれば空気中の水分を元に水の生成が可能であり、被災地のライフラインとして活用可能である。
そのため今般、エアリスの普及を通じた被災地の水不足解決を目指す共同取組への合意に至った。
※1 東京都防災ホームページ「首都直下地震等による東京の被害想定報告書」より
2.エアリスの概要
従来の飲料水の循環サイクル※2を機械の中で完結することで、汚水の浄化技術や水道インフラを必要とせず、新たな飲み水の確保手段を提供するウォーターサーバーである。
※2 海や川などから蒸発した水分が雲になり、雨を降らせ、ダム等に溜めた水を浄水する飲料水の循環サイクル
<機能と特長>
・空気から水をつくり出す
・水道管へ接続し、水をろ過して利用可能
・外部から水を汲み上げ、ろ過して利用可能
・環境に配慮した外装(再生材を使用)
・安心・安全・高品質な日本製
3.共同取組の概要
(1)災害支援体制の構築
三井住友海上は、自然災害発生時の避難所として店舗を開放することに賛同してもらえる全国の代理店へエアリスを普及し、地域の給水スポットとする取組を推進していく。
店舗の入り口に「給水スポットステッカー」を貼付し、災害時の給水スポットであることが一目でわかるようにする。
今後は本ステッカーを一般の商店等のエアリス購入者にも広げていくことを展望している。
(2)エアリス購入者への補償制度の構築(保険化)
補償内容:製品の破損・汚損等によって生じる部品代・工賃等の修理費用(製品の販売価格を限度)
対象:エアリスメンバーシッププログラム加入者
保険料:アクアテックが負担(購入者へ無償で補償を提供)
4.今後の展開
両社は、本取組を起点に地方自治体との包括連携協定や災害時応援協定の締結を推進し、地域社会に根ざした災害支援策となることを目指して活動の枠を広げていく。今後も新たな商品・サービスを共同開発し、「水問題」の解決に取り組んでいく。

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