損保ジャパン、人材育成体系の抜本的な見直し
損保ジャパンは、お客さまにとって価値ある安心・安全・健康に資する商品・サービスを提供し続ける使命(存在価値)を果たすため、7月から社員の人材育成体系を抜本的に見直した。 「人材版伊藤レポート2.0」や経済財政運営の基本方針「骨太の方針」において「人への投資」が盛り込まれており、「人的資本」への投資を通じた企業価値向上の取組みがより一層必要とされている。
損保ジャパンは、人材を「人的資本」として捉え、社員一人ひとりが持てる強みを発揮し、価値を生み出すために必要な機会を提供するため、未来の保険・サービスを見据えて必要なコンピテンシー(優秀な成果を発揮する能力や行動特性)を検討し、社員の人材育成体系の抜本的な見直しを行った。◆概要
(1)MYパーパスを軸としたエンゲージメントの向上
損保ジャパンは、2021年度を初年度とする3か年の中期経営計画において、「社員の幸せや働きがいをベースとして、保険事業とその先の安心・安全・健康の領域で、お客さまにとって価値ある商品・サービスを創造し、社会に貢献していく」ことをミッションとして掲げた。社員と会社が新たな「選び、選ばれる関係」を目指し、MYパーパスの取組みを軸に社員一人ひとりの成長と会社の成長の好循環を生み、相互信頼を高めてエンゲージメント向上を実現していく。
(2)学びの情報のレコード化
損保ジャパンは、2020年10月に社員一人ひとりが、自ら学び、考え行動し、成長し続けられる基盤の構築を目的としたオンライン中心の企業内大学「損保ジャパン大学」を設立した。今後は、「損保ジャパン大学」に蓄積された社員の学びをレコード化し、社員の能力・スキル、人事評価や職務経験など様々なデータを蓄積し、人材の育成に積極的に活用していく。
◆今後の取組みについて
これからの時代に求められる保険商品やサービス、それを生み出すために必要なコンピテンシーを定義し、「7つのチカラ」を基盤として人材育成体系の抜本的な見直しを行う。全社員一律の社内価値向上を目的とした育成から、社員一人ひとりの市場価値を高めるための層別・世代別にデザインしたプログラムを提供する人材育成へシフトしていく。