損保ジャパン、未来社会を創る人材集団育成プロジェクト「地域デザインアカデミー」を開講
損保ジャパンは、地域のステークホルダーと共に、社会価値創出の担い手を育成するための人材集団育成プログラム「地域デザインアカデミー」を7月から開講する。
SDGsの浸透等を背景に、企業は本業で「創造性」と「イノベーション」を発揮して、サステナビリティの実現に貢献することが社会から求められている。一方、社会課題は多様化しており地域ごとに課題は様々である。地域の社会課題解決に取り組む上では、現地の課題を捉えながら取組みを進める必要があるものの、先進事例などのノウハウが地域をまたいで共有されにくいという課題がある。国が目指す「活力ある地域社会」の実現のためには、地域内外の多様な人材の活躍やアイデア創発による関係人口の創出や拡大、地域資源の活用などによって地域内経済循環の形成が必要である。
損保ジャパンでは2021年9月に本社のサステナビリティ推進部の鶴岡分室を立ち上げた。今回のプログラムは、鶴岡分室を起点に慶應義塾大学先端生命科学研究所(以下「慶大先端生命研」)をはじめとした「鶴岡サイエンスパーク」等の協力のもと、全国各地から自治体や企業等を受け入れ、地方創生のリーダー育成から地域での社会価値創出に資するアクションまでを目指し、「地域エンゲージメント=地域を支え合う力」を生み出す場として「地域デザインアカデミー」の開講に至った。
◆プログラムの概要
慶大先端生命研を起点とした取組みは「地方創生の成功モデル」とも言われており、牽引する所長の冨田勝氏や、慶大先端生命研発の地元スタートアップ企業等との交流を通して、社会課題起点のマインドや未来思考の発想、ビジネスプロセス等を学ぶ。また、早稲田大学ビジネススクール准教授の牧 兼充氏によるレクチャーの他、鶴岡の先進的なケース教材を使ったワークショップなど、参加者が地域の社会課題に対してチームで解決策を検討するインタラクティブかつ実践的な内容となっている。
プロジェクト参加者は損保ジャパンの社員だけでなく、自治体や地元企業からも参加を募る。プロジェクトでは地域の課題をテーマに参加者同士が学び合い、異業種混合チームでアプローチ案を考え、自地域での課題解決に向けたアクションプランの設計までを目指す。SDGsに代表される社会課題解決に向けては、パートナーシップが重要であり、ビジネスモデルや価値観の異なる参加者同士で創り上げることで持続可能な地域づくりを目指す。
第一弾は、行政機関・荘内銀行・損保ジャパン山形支店から参加者を募り、7月に開催する。
今後、他の地域からの参加者を受け入れ、鶴岡発の「地域の社会価値創造人材育成モデル」を広げていく。