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東京海上日動、中小M&A向け表明保証保険(国内M&A保険Light)の販売開始

東京海上日動は、中小企業の円滑な事業承継を支援するため、全国の保険代理店で取り扱い可能な表明保証保険「国内M&A保険Light」の販売を開始する。同社は、全国の保険代理店と共に、より多くのM&A取引に対して本商品を提供していくことを通じて、事業承継という社会課題の解決に取り組んでいく。
1.背景
日本企業の後継者不在率は65.1%と高く、2025年までに社長年齢が70歳を超える中小企業の約半数の127万社が後継者不在による廃業リスクにさらされている。こうした課題を解決する手段の一つとして事業承継M&Aへの関心が高まっており、2021年の事業承継M&Aの件数は641件と過去最多で、2010年と比べて約4.5倍にまで増加している(※1)。
これまで同社の表明保証保険は、高度な専門性を要することから、一部の代理店のみが取り扱ってていた。また、既存の表明保証保険では、補償内容を案件ごとの買収契約書に合わせて設定することが一般的であり、詳細な保険引受審査が必要となることから、最低保険料も1,000万円と、中小規模のM&A取引においては活用されづらい実態があった(※2)。
同社は、こうした課題を踏まえ、より多くのお客様にM&A取引における安心安全を届け、事業承継という社会課題の解決に貢献するため、全国の保険代理店で取り扱い可能な、中小M&A取引に対応する表明保証保険の新商品の販売を2022年5月より開始する。
※1 中小企業庁「中小企業の経営資源集約化等に関する検討会取りまとめ」、レコフデータ「2021年12月の事業承継M&Aマーケット概況~2021年の事業承継M&Aは年間過去最多に~」より
※2 タイムマシーンアンダーライターズ社との提携商品である表明保証保険『国内M&A保険(定型タイプ)」については2020年8月4日に販売開始のニュースリリースを実施しているが、同社との提携終了に伴い、2021年10月31日をもって販売を停止している。
2.新しい保険商品の概要
「国内M&A保険Light」は、中小規模のM&A取引を対象とする表明保証保険である。中小企業の事業承継においてニーズの高い項目に補償を絞る等のプランの定型化や、シンプルフォーム株式会社(※3)のデジタル技術の活用等により、保険引受審査の簡略化と割安な保険料水準を実現している。
※3 シンプルフォーム株式会社は、リアルタイムで法人を調査するサービスを開発・提供している会社である。リスク情報に特化した独自データや公表情報をリアルタイムでレポーティングするアプリケーションを提供しており、現在は大手金融機関を中心に利用されている。
<国内M&A保険Lightのポイント>
①中小規模のM&A取引におけるニーズに合った保険設計
②スピーディーな保険引受け
③全国の保険代理店で取り扱い可能
3.今後について
同社は、全国の保険代理店と共に、これまで地域社会を支援してきたリスクマネジメントのノウハウを活かし、より多くのM&A取引に対して本商品を提供していくことで、事業承継という社会課題の解決に取り組んでいく。

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