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あいおいニッセイ同和損保、EV向け現場充電サービス実証実験を実施

あいおいニッセイ同和損保、MS&ADグランアシスタンス株式会社、株式会社トータスカーアシスタンス、Bell Energy株式会社は、将来的なEVの普及・拡大と、電欠※トラブルの解消を見据えたEV向け現場充電サービスの実証実験を5月から実施する。
※:電欠:EVの充電されていた電気を使い切り、動けなくなる状況
1.背景
カーボンニュートラルに向けた取組みが世界中で加速し、国内外におけるEVの普及・拡大が見込まれており、ユーザーが安心してEVを利用できる環境づくりが求められている。これを実現するために、車両・バッテリーのさらなる技術進展や充電インフラの整備が進められているが、走行中の電欠時など万一の際にスピーディーに対応できる仕組みを構築することも必要である。
一般的に、ガソリン車がガス欠になった場合は、その場で応急的に給油するサービスが提供されているが、EVが電欠となった場合には最寄りの充電スポットまでレッカー搬送される。レッカー搬送を行う場合、レッカー車への積み下ろし作業や充電スポットまでの移動に時間がかかるケースもあり、結果としてドライバーの当初予定の変更を余儀なくされることが課題となっている。
このような状況を踏まえ、今般、EV向けの新技術を活用し電欠発生現場にて充電を行うことが出来る現場充電サービスの実効性の検証などを目的に、4社共同で実証実験を実施することとなった。
2.「EV向け現場充電サービス実証実験」について
(1)実証実験の概要
サービス事業で培ったノウハウと、BellEnergyが販売するポータブルEV急速充電器「Roadie(ローディー)」を活用し、「①現場充電サービスの実効性」、「②現場充電サービス導入によるEV利用促進効果」の検証を目指す。
(2)「EV向け現場充電サービス」によって想定されるお客さまのメリット
従来(最寄りの充電スポットまでのレッカー搬送)と異なり、電欠現場で約20分充電するだけで運転を再開することが可能である。20分の充電による航続距離は約40kmである。電欠現場で復旧作業が完了するため、電欠発生から復旧までにかかる時間の約1時間以上の短縮が見込まれる。これにより、お客さまは当初予定の変更を最小限に留めることが可能になる。
(3)「EV向け現場充電サービス」で使用する急速充電器
「Roadie」は、世界初にして唯一のモジュール式ポータブルEV急速充電器として開発された。
「どこでも急速充電」をコンセプトに、外部入力設備が不要、完全スタンドアローン設計である。
最大20KW(DC)の高出力を実現、僅か10分のEV充電で距離にして20km以上の追加走行を初めて可能にしたものである。
3.今後の展開
政府は2021年6月に発表した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」において、充電インフラ不足が電動車普及の妨げになっているとの言及を踏まえ、2030年までにガソリン車並みの利便性を実現することを目指している。
4社は本実証実験を通じて得られたノウハウを活用し、EVの普及に合わせたEV現場充電サービスの提供を目指し、誰もが安心してEVを利用できる環境づくりとともに、カーボンニュートラルな社会の実現に貢献していく。

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