東京海上ホールディングス、自然関連財務情報開示タスクフォース(タスクフォース(TNFD)フォーラムに参画
東京海上ホールディングスは、「自然の豊かさを守る」取り組みを一層推進していく観点から、自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures:TNFD)の取り組みに賛同し、TNFDフォーラムに参加することとした。
TNFDは、国連環境計画金融イニシアティブ(UNEPFI)、国連開発計画(UNDP)、Global Canopy、および世界自然保護基金(WWF)が発起人となり、2021年6月に発足した国際イニシアティブである。
自然関連の財務情報を開示する枠組を構築し、企業等における自然関連情報の開示を促進することで、資金の流れ等が自然に良い影響をもたらす「ネイチャー・ポジティブ」に転換することを目指している。
TNFDフォーラムは、TNFDに関連する情報の共有、枠組の策定に向けた技術的支援等を行っており、世界で200社超が参加している。
東京海上グループはこれまでも、マングローブ植林プロジェクトや、国連SDG14達成に向けた海洋行動コミュニティへの参画を通じて、生物多様性や湿地の保全に取り組んできた。1999年に開始したマングローブ植林プロジェクトは、過去20年間(1999~2018年度)に1,185憶円の生態系サービス価値を生み出しているとの第三者評価を得ている。また、米国のグループ会社であるフィラデルフィア社は、2015年から「PHLY80KTrees」を推進し、森林火災が深刻な社会課題となっている米国で森林保全や防災・減災に貢献している。
本年4~5月に開催される予定の国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)第二部において、2030年までに生物多様性を回復軌道に乗せるための緊急行動等を定める「ポスト 2020生物多様性枠組」を採択するための取り組みが進んでおり、企業としても2030年までに自然の損失を反転させ、「ネイチャー・ポジティブ」に転換することに貢献することが期待されている。
東京海上グループは、TNFDフォーラムへの参画を通じて、自然関連の財務情報を開示する枠組の構築に貢献するとともに、お客様やNGO等の皆さまと環境価値共創や自然関連情報開示の充実に取り組んでいく。