損保ジャパン、SOMPOリスク、AIによる保険金支払の自動判定システムを開発
損保ジャパンと、SOMPOリスク、Automagi株式会社(以下「Automagi」)は、迅速な保険金の支払を実現するため、事故状況等の入力内容からAIが保険金支払可否を判断するシステム(以下「本システム」)を共同で開発し、2022年度の導入を目指す。
1.概要
損保ジャパンでは、LINEアプリ上で自動応答機能(以下「チャットボット」)がお客さまの請求手続きのナビゲートを行う「SOMPOらくらくスマート請求」を提供している。
従来は、事故受付後、保険金支払担当者による支払可否の判断が必要だったが、本システムの導入により、お客さまは24時間・365日、事故受付から請求手続きまでシームレスに行うことが可能となる。問題のない請求については最短30分で請求手続きが完了する。
なお、お客さまの保険金請求の手続きにあたり、事故状況やケガ等の入力内容からAIが保険金の支払可否を判断するシステム開発は、国内初の試みである(2021年10月同社調べ)。
2.本システムの特徴
お客さまが事故受付の際に入力した事故状況やケガ等の内容を、AIが読み取り、保険約款に照らし合わせて保険金の支払可否を判断する。
なお、お客さまが入力した内容で判断できない場合は、AIが事故状況を問い返して、判断できるように情報を収集する。
なお、本共同開発では、各企業やユーザーにとっての利便性向上・業務改善・課題解決をベースとし、最適なユーザーインターフェースや自然言語技術を組み合わせたソリューション開発に強みを持つAutomagiが保険金支払可否を判断するAIの開発を、SOMPOリスクが保険実務に関わる専門用語の適用とAI技術を融合させるプロジェクトコーディネーションを担当し、高精度の支払可否判断を可能とするAIの開発を目指す。
3.今後の展開
事故に遭ったお客さまに一層の安心を届けるため、今後もさまざまなデジタル技術を積極的に導入し、これまでにない革新的かつ高品質な事故対応サービスを提供していく。