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東京海上ホールディングス、データドリブン商品「dRIVEN」シリーズを展開

東京海上ホールディングスは、データを駆使・循環させることで価値提供を行う保険商品・サービスをグループとして今後拡充させ、新たに「dRIVEN(ドリブン)」の名称でシリーズ展開していく。
1.dRIVENシリーズ展開の背景
東京海上グループはこれまで、データを活用し、様々な保険商品を開発・提供してきた。
東京海上日動は、2017年に国内大手損保で初めて「ドライブレコーダー付き自動車保険」の販売を開始し、データを駆使することで、「事故が起きた直後」だけでなく「事故が起こる前」の両面にアプローチするサービスを提供している。2021年10月末時点で約66万台の車にサービスを提供しており、多くのお客様から好評を得ている。
東京海上日動あんしん生命は、引受範囲を従来よりも拡大した引受基準緩和型医療保険新商品「メディカルKitエール」の発売を2020年8月に開始した。本商品は、契約実績等のビッグデータ解析により、医療保険に加入可能なお客様の拡大と低廉な保険料を実現している。
また、グループのデータ分析・ソリューション開発力をより一層強化するために、2021年7月にはグループのデータ中核機能を担う「東京海上ディーアール株式会社(以下「東京海上ディーアール」)」を始動させた。東京海上ディーアールはデータを駆使し、安心・安全領域での新たな価値創出に向けた保険商品開発の支援やリスクソリューション開発を行っている。
今後、東京海上グループは、データやテクノロジーを活用した商品の開発を加速させ、「dRIVEN」の名称で積極的に展開していくことにより、より良い社会の実現を目指すとともに、お客様・地域社会の“いざ”を支えるために“いつも”支えることができる存在となれるよう、挑戦していく。
2.dRIVENの定義
(1)dRIVENとは
「dRIVEN」はデータ・テクノロジーを活用し、新たな価値を提供する保険商品である。
「dRIVEN」では、これまで十分な補償提供ができていなかったリスク(病気、事故、自然災害等)や社会・経済活動の変化に伴うニューリスクへの対応、早期検知・予防領域における新たなIoT技術の活用等を通じて、様々なリスクからお客様・地域社会を守る。
①新たなリスクや従来は引受けが困難であったリスクの引受け
②高度なデータ分析、将来予測等に基づくプライシングの実施
③データを駆使した新しいマーケットの創造
(2)dRIVENとして展開する第一弾の保険商品
下記4つの商品を「dRIVEN」シリーズと位置づけ、お客様に提供していく。
①ドライブレコーダー付き自動車保険
②メディカルKitエール
③投資運用事業者向け賠償責任保険
④ 共創型自動車保険「&e(アンディー)」
3.今後の展開
東京海上グループでは、第一弾の商品に加え、更なる「dRIVEN」の開発に注力しており、様々な実証実験を行っている。
例えば、ヘルスケア分野では、アップルウォッチから収集されるヘルスデータから疾病の予兆を検知する新たなソリューションの開発に取り組んでいる。また、自然災害分野では、災害発生時の事前避難を支援する新たなサービスの実証実験を開始している。
また、第一弾として提供している「ドライブレコーダー付き自動車保険」についても、ドライブレコーダーから得られたビッグデータと機械学習等のデータ分析手法を活用し、事故予兆を検知することで事故リスクを軽減するサービスの提供を目指し、ハワイにて実証実験を開始する。
こうした実証実験を通じて、データ・テクノロジーを活用した保険商品の開発を加速させ、保険事業における新たな価値提供や社会課題の解決を実現していく。
(*)「dRIVEN」は東京海上ホールディングス株式会社が商標登録出願中である。

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