アクサ損保、入院中の子どもたちと分身ロボット“OriHime(オリヒメ)”を通してリモートで交流
アクサ損保(以下「アクサダイレクト」)は、地域貢献プログラムの一環として、コンタクトセンターのある3拠点において、遠隔操作型分身ロボット“OriHime”(※)を使ったリモート交流会を2020年9月から11月にかけて実施した。闘病のため入院生活を余儀なくされている子どもたちへの支援を目的として、7月に東京で行ったアクサダイレクトオリジナル絵本の贈呈式における交流に続き、地方拠点がある福井県福井市、高知県高知市、北海道旭川市の3拠点に勤務するアクサダイレクトの社員が、近隣3病院に入院中の5歳から14歳の子どもたち9人と分身ロボットを活用したリモートでのコミュニケーションを行った。
2020年春から続いている新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、特に医療機関では面会や立ち入りが制限されるなど、入院中の子どもたちは家族との交流もままならない状況にある。同社は、このような困難な状況下で病気と闘う子どもたちを励ましたいという想いから、分身ロボットを使った「外の世界の体験」のプレゼントを企画した。ロボットには内蔵カメラとマイク・スピーカーが備わっているため、子どもたちは病院にいながら、外の世界を見たり、人々と双方向で会話したりすることができる。入院中の子どもたちには、まず約10日間ロボットを貸与し、自分の分身として自由にお出かけをしてもらった。久しぶりに学校の行事に参加したり、家族と団らんしたりと、今まで制限されていたことを分身ロボットを通じて体験してもらうことができた。体験の最終日には、子どもたちの分身となったロボットをアクサダイレクトの各拠点に招待し、社員との交流やお買い物体験などを楽しんでもらった。
アクサダイレクトの拠点における交流会では、同社CEOがストーリーを考案し、社員がイラストを描いたオリジナル絵本『スマイルランドのミツバチとどうぶつたち~Thebumblebeeandthesmilinganimals~』の読み聞かせや、オフィスツアー、近隣のショッピングセンターでのお買い物体験などを実施し、子どもたちに入院生活や治療から離れ、楽しいひと時を過ごしてもらうことができた。子どもたちがロボットのマイク機能を使った会話だけでなく、ロボットの手や首を振るモーションなどを通して社員に対し反応してくれることで、まるですぐそこにいるかのようなコミュニケーションが可能となり、社員も子どもたちと一緒に交流会を楽しんだ。交流会後は、CEOからの直筆メッセージとサイン入りのオリジナル絵本、絵本に登場するキャラクターをあしらったバンダナに加え、交流会に参加した社員が子どもたち一人ひとりに心を込めて書いたメッセージ入りのしおりをプレゼントした。
プログラム実施後は、子どもたちや家族、病院関係者から「OriHimeロボットがいろいろな所へ行くことで、一緒に行った気分になることができました。気も紛れ、つらい治療もがんばることができました。」「1年以上学校の友達と会っていませんでしたが、ロボットを使ったことで、友達とコミュニケーションがとれ、子どもの笑顔が見られてよかったです。」「闘病中の子どもたちにとって、大切な人たちとのコミュニケーションがいかに大事なのか、改めて感じました。」などの感想があった。参加した社員からは、「ご家族からこんな楽しそうな姿を見るのは久しぶりとの言葉をいただき、同年齢の子どもを持つ親として大変嬉しく思います。」「入院中の男の子に欲しいものを尋ねたところ、妹さんへのプレゼントでした。大変な境遇にありながらも妹さんを思う気持ちに触れ、心が洗われるような体験となりました。」などの感想が寄せられ、参加した社員にとっても温かい気持ちをプレゼントしてもらう時間となった。
同社は「すべての人々のより良い未来のために、大切なものを守ります」というアクサグループのパーパスのもと、今後も地域社会に根差し、人々に寄り添うCR(コーポレート・レスポンシビリティ)活動に取り組んでいく。