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損保ジャパン、広島県大崎上島町で、デジタル技術による離島の新たな交通・物流手段の確立を目指す実証実験を支援

損保ジャパンは、PerceptInJapan合同会社(以下「パーセプティン」)に協力し、国土交通省の「スマートアイランド推進実証調査※1」に採択された大崎上島町スマートアイランド推進協議会※2が富士通株式会社(以下「富士通」)と共同で実施する『オンデマンド交通技術と小型自動運転車両を活用した島内の新たな交通・物流手段の確立を目指す実証実験』に自動運転リスクアセスメント※3および自動運転専用保険を提供する。
※1スマートアイランド推進実証調査
国土交通省は、離島地域が抱える課題解決のため、ICTやドローンなどの新技術の離島地域への実装を図る「スマートアイランド」の実現を推進しており、今年度は、新技術の導入に向けた実証調査を行うため、その企画提案募集を行い選定した結果、様々な異なるタイプの離島全国10地域において、離島地域の課題解決に資する取り組みとして実施。
※2大崎上島町スマートアイランド推進協議会
構成する4社・団体と実証における役割分担は以下の通り。
・株式会社富士通総研:協議会代表団体。実証実験全体の統括・調整・実施、効果検証、とりまとめなど。
・大崎上島町:現地関係者との調整、実証実験に必要な統計データの提供など。
・さんようバス株式会社:大崎上島町内の交通網に関する知見提供、実証実験における課題抽出など。
・広島商船高等専門学校:陸上・海上交通における知見提供、実証結果と今後についての考察など。
※3自動運転リスクアセスメント
自動運転車の安全な走行と運用を支援するため、計画段階で危険シナリオを洗い出し、危険度を評価して対策を講じることである。
1.実証実験の背景
本実証実験は、国土交通省の「スマートアイランド推進実証調査」に大崎上島町スマートアイランド推進協議会が応募し採択されたプロジェクトである。広島県豊田郡大崎上島町では、近年、ドライバーの高齢化や人材不足、利用者の減少が深刻化し、公共交通機関の維持が危惧されている。また、町民の多くが自家用車などを利用しているが、高齢化に伴い運転が困難になるため、安心・安全かつ利便性の高い、新たな移動手段の確立が重要なテーマになっている。
2.実証実験の概要
■期間2020年12月17日(木曜日)から12月20日(日曜日)まで
■実施場所広島県豊田郡大崎上島町の白水港と垂水港の区間
■実証実験の内容
(1)オンデマンド交通技術・自動運転車両を活用した交通とは
白水港と垂水港の区間を移動したい利用者が、ウェブサイトや電話により乗車時間を予約すると、「オンデマンド交通サービス」を介してセーフティードライバーが乗車する自動運転車両に予約情報がコールセンターから連絡され、指定時間に指定場所に迎車。乗車した港からもう一方の港へ利用者を送迎する一連の流れや車両の運行管理などについて実証実験を行い、有効性を検証。自動運転車両への試乗は、関係者および町民の応募者から選定。
(2)オンデマンド交通技術・自動運転車両を活用した物流について
白水港、垂水港近傍の宅配利用者が、同様に両港近傍の事業者を想定した宅配品提供者に対して電話で商品を注文し、宅配品提供者が商品を配達するため、自動運転車両による運送を電話やウェブサイトで予約。その後、「オンデマンド交通サービス」を介してセーフティードライバーが乗車する自動運転車両に予約情報がコールセンターから連絡され、自動運転車両で利用者に配達する⼀連の流れなどについて実証実験を行う。
■車両スペック
・自動運転の超小型モビリティmacniCAR-01※
・平均時速10㎞を想定。
・テストドライバーが同乗し、緊急時には車両を操作。
※超小型モビリティの認定を受けた実績がある、株式会社タジマEV(以下タジマEV)の「タジマ・ジャイアン」を、タジマEV、株式会社マクニカ、パーセプティンの3社で、自動運転ソリューション「PerceptInDragonFly」によって自動運転化し、軽自動車のナンバーを取得して運行地域限定での公道走行を可能にした。
3.同社の役割
損保ジャパンは、走行エリアのリスクアセスメントを実施することで事故を予防し、安心・安全な実証実験を支える。また、自動運転車専用保険を提供する。

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