あいおいニッセイ同和損保、米国子会社AioiNissayDowaInsuranceServicesUSACorporationの保険ソフトウェア「MOTER」が「CES2020」で紹介
あいおいニッセイ同和損保は、米国子会社AioiNissayDowaInsuranceServicesUSACorporation(以下、AIS)にて研究開発中の保険ソフトウェア「MOTER―MobilityOnTheEdgeinReal-time―」(以下、MOTER)が、「CES2020」で展示された。
1.概要
CES2020は、1月7日(火)から10日(金)まで(現地時間)米国ラスベガスで開催された世界最大級の家電見本市である。近年は、ハイテク企業に加えて自動車メーカーがその年の先端技術を披露する場となっている。
「MOTER」はエッジコンピューティング技術※1およびデータサイエンス・AIを活用した保険ソフトウェアである。自動運転社会の到来に伴い保険のあり方も変化することを見据える中、MOTERで膨大なデータをリアルタイムに処理することで、より適正な保険商品やサービスの提供を目指している。
AISは、MOTERへのエッジコンピューティング技術の活用に関し、DENSOSeattleInnovationLab(以下、DENSOSIL)と共同で実証実験を行なってきた。今般CES2020にて、DENSOSILがAmazonAutomotive展示ブースでの出展に際し、DENSOSILのエッジコンピューティング技術およびAmazonAutomotiveのクラウドプラットフォームを活用した具体的なユースケースとして、MOTERが紹介された。
2.同社の取り組みおよび今後について
同社は、テレマティクス自動車保険を2004年から発売してきた日本国内における同分野のフロントランナーであり、2015年3月には英国テレマティクス保険会社の大手であるBIG社(BoxInnovationGroupLimited)を買収し、そのノウハウを活用する等、最新の自動車保険・サービスの研究・開発を行ってきた。自動車業界は、100年に一度の変革期と言われている。CASE※2に代表される技術発展に伴い、クルマの所有から利活用への転換が進むとともに、移動手段の多様化・移動のサービス化(MaaS※3)が発展している。こうした中、同社は当該分野においてテレマティクス技術を活用し、保険面での協業を国内外で強化していく。
今後も日本・米国・欧州・中国・東南アジアの5極を中心として、グローバルにテレマティクス・モビリティサービス事業を展開し、特色ある個性豊かな会社の確立を目指す。
※1 クラウドでデータを集約・処理するだけでなく、分散してデータ処理も行うネットワーク技法
※2 Connected(コネクティッド)・Autonomous(自動運転)・Shared/Service(シェア/サービス)・Electric(電動)の4つの頭文字をとった造語で自動車産業に大変革期をもたらすと言われるキーワード
※3 「MobilityasaService」の略語で交通インフラにおいて「移動」をサービスとして提供すること