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東京海上ホールディングス、ブラジルにおける保険合弁会社の設立(特定子会社の異動)

東京海上ホールディングスは、同社子会社であるTokioMarineSeguradoraS.A.(以下「TMSR」)と、ブラジルの大手国有銀行であるCaixaEconomicaFederal(以下「Caixa(カイシャ)銀行」)の保険持株子会社であるCaixaSeguridade社との間で、モーゲージ保険(*1)・ホームオーナーズ保険(*2)を引き受ける合弁会社を設立することについて、1月7日に決定・合意した。本合弁会社設立に伴う同社からの出資額は15.2億ブラジルレアル(約395億円(*3))となる。
なお、本合弁会社の資本金が同社の資本金の10%以上に相当する見込みであり、同社は同社の特定子会社に該当することとなる。
(*1)モーゲージ保険:住宅ローンの債権保全を目的とする火災保険と信用生命保険がセットとなった保険商品
(*2)ホームオーナーズ保険:住宅火災保険
(*3)本資料では、為替レートを1ブラジルレアル=26円で換算している。
1.合弁会社設立の背景
(1)同社は、グローバル保険グループとして、海外保険事業の規模・収益の拡大をグループ全体の成長ドライバーと位置づけ、先進国および新興国の両市場において、内部成長力の強化と戦略的なM&Aの推進により、グローバルな成長機会と分散の効いたポートフォリオの構築を追求してきた。
(2)先進国においては、欧米での複数のM&Aを通じ、スペシャルティ保険事業を中心としたポートフォリオを構築してきたが、2019年10月には、Pure社との買収合意について発表した。また、今後中長期的に大きく拡大することが見込まれる新興国市場においても、2018年の豪州IAG社のタイ・インドネシア損保事業買収、南アフリカおよびその周辺国等で生損保事業を展開するHollardグループへの出資等、積極的に成長機会を追求してきた。
(3)TMSRはブラジルにおいて自動車保険を中心に成長し、同分野でマーケットシェア第5位となる等、順調に規模と収益の拡大を続けている。このたび新設する保険合弁会社のパートナーであるCaixa銀行は、ブラジルの住宅ローン市場でシェア約7割を誇る大手国有銀行である。今後同社は、この保険合弁会社を通じ、高い収益性が期待できるモーゲージ保険・ホームオーナーズ保険の引受けを拡大することにより、同国における保険事業ポートフォリオのさらなる分散と収益の成長・安定化を進めていく。
2.合弁会社の設立方法等
(1)Caixa銀行グループがCaixaHoldingSecuritaria社を通じて保険会社を新規設立したうえで、TMSRに対して第三者割当増資を実施し、TMSRはその引受けにより新設保険会社の普通株式50.01%を15.2億ブラジルレアル(約395億円)で取得する。
(2)新設保険会社はTMSRに対する第三者割当増資を実施する際、普通株式と同数の無議決権株式を発行し、全数をCaixa銀行グループが取得する。この結果、TMSRの保険会社に対する経済的持ち分は25.00%となる。
(3)本合弁会社の設立は関係当局等の認可・承認が前提となる。今後速やかに手続きを進め、2021年2月までに営業を開始する見込みである。
■「3.合弁会社(異動する子会社)の概要」「4.合弁会社設立のパートナーの概要」の詳細は下記URLを参照
https://ssl4.eir-parts.net/doc/8766/tdnet/1781748/00.pdf
5.今後の業績見通し
本件合弁会社設立による同社業績への影響は軽微と考えている。

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