SOMPOホールディングス、「CSRコミュニケーションレポート2019」を開示
SOMPOホールディングスは、ステークホルダーとの対話を促進しCSRの取組みを継続的に向上させるためのコミュニケーション・ツールとして、CSR関連の詳細情報を網羅的にまとめた「CSRコミュニケーションレポート2019」を開示した。
1.「CSRコミュニケーションレポート2019」の特徴
近年の自然災害の激甚化によって、気候変動はSOMPOグループの事業に大きな影響を与えている。そのような状況をふまえ、2019年度は気候変動を主要テーマに、市民セクターの代表であるIIHOE(※)[人と組織と地球のための国際研究所]代表者兼ソシオ・マネジメント編集発行人川北秀人氏との対談や、気候変動の緩和・適応に資する商品・サービスを通じた取組みなどを掲載している。主な内容は以下のとおりである。
(※)IIHOE:「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に1994年に設立されたNPO。主な活動として市民団体・社会事業家のマネジメント支援を行い、大手企業のCSR支援も多く手がける。
(1)TCFD提言への対応
SOMPOグループは、将来世代に希望の持てる社会を継承していくためにTCFDに賛同し、透明性の高い情報開示や気候変動に対するさまざまな取組みを行ってきた。2019年度はTCFD提言の枠組みに沿い、SOMPOグループの気候関連のガバナンス、リスクと機会への対応や、具体的な取組み、関連する指標を掲載した。
(2)SOMPOグループの気候変動への取組みの進化
気候変動による影響とされている自然災害の強大化や甚大な被害が相次ぐなか、グループの中核である損害保険事業では迅速な保険金支払を実現するために新しい試みにチャレンジしている。また、デジタル技術を活用して地域のレジリエンス強化に資するサービスの開発にも取り組んでいる。本レポートではIIHOEの川北氏と、これらの事業の担当部門とのダイアログを実施し、新しい価値創造に向けた今後の進化について意見交換を行った。
(3)ESG投資を通じた持続可能な社会・成長の実現
損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントは長年にわたり企業とのエンゲージメントを通じたESG投資に取り組んでいる。2019年度は長期視点に基づいた投資価値向上の取組みや、今後の課題などについてIIHOEの川北氏より意見をもらった。
2.情報開示の信頼性向上に向けた取組み
SOMPOホールディングスは情報開示に際しさまざまな国際的ガイドラインを参考としており、CSRコミュニケーションレポートは、GRI(GlobalReportingGuideline)スタンダードの中核(Core)オプションに準拠して作成されている。
また、CSRに関する報告書の第三者意見の取組みが一般的ではなかった2001年度から、IIHOEの川北氏から「第三者意見」をもらい、継続的な取組みの向上につなげている。
第三者意見を執筆するにあたり、川北氏が直接主要部門へのヒアリングも実施し、SOMPOホールディングスのCSRの取組みを包括的かつ詳細に把握してもらった。
3.掲載場所
SOMPOホールディングスHPのCSRトップページから閲覧可能。以下のリンク先を参照。
https://www.sompo-hd.com/csr/
なお、アクセシビリティの改善を目指し、「CSRコミュニケーションレポート2019」の内容はホームページで情報発信しており、今後も最新情報を随時更新していく。
<参考>
SOMPOホールディングスのSDGs達成に向けた取組みをグループCSR重点課題ごとに簡潔に紹介するツールとして、「SDGsブックレット」を発行している。
以下のリンク先を参照。
https://www.sompo-hd.com/~/media/hd/files/csr/communications/pdf/2019/csrbooklet2019.pdf