三井住友海上福祉財団、2019年度「研究助成」を決定
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三井住友海上福祉財団は、2019年度の研究助成として応募総数174件のうち33件を決定し、11月18日(月)に贈呈式を開催する。
財団では、「交通安全等部門」「高齢者福祉部門」の2部門で研究助成を実施しており、今年度は総額3,290万円を助成する。あわせて、海外(シンガポール、タイ、台湾)の研究助成として応募総数27件のうち9件の助成を決定した。これにより、今年度の研究助成は、応募総数201件中42件、総額3,889万円となり、同財団設立以来の助成累計は、2,126件、24億26百万円となる。なお、優れた著作・論文を表彰する「三井住友海上福祉財団賞」について、今年度8件の応募があったが、いずれも授賞には至らなかった。
1.2019年度贈呈式の概要
開催日時:2019年11月18日(月)15:30~18:00
開催場所:住友会館(港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー42階)
出席者:研究助成対象者、内閣府、選考委員、他財団、同財団役員・評議員、MS&ADインシュアランス グループ役職員等 合計 約70名
記念講演:
(交通安全等部門)「自転車の走行空間整備過渡期における道路政策について-安全・安心な自転車走行空間の実現に向けて-」豊田都市交通研究所 主席研究員 三村泰広氏
(高齢者福祉部門)「海馬溝およびその周辺域におけるプログラム細胞老化とその意義」東京医科大学 組織・神経解剖学分野 准教授 大山恭司氏
2.主な研究助成テーマ
(1)交通安全等部門:全9件
「エスカレータを歩く・走る行為が交通困難者に与える危険性の分析とそれを防ぐ啓発方法」筑波大学 医学医療系 准教授 水野智美氏 他8件
(2)高齢者福祉部門:全24件
「骨粗鬆症患者・サルコペニア外来におけるサルコペニアの有病率とその治療法の確立-筋・骨連関の解明-」国立病院機構京都医療センター 臨床研究センター内分泌代謝高血圧研究部臨床内分泌代謝研究室 室長 日下部徹氏 他23件
<三井住友海上福祉財団の概要>
1975年9月に住友海上社の創業80周年を記念して設立。財団設立以来、「交通安全等」と「高齢者福祉」両分野への助成累計は、2,126件、24億26百万円となる。設立当初は、損害保険に関係の深い交通遺児や防災活動で殉職した消防士の遺族等への援護活動が中心だったが、1980年代からは、交通安全の普及啓発活動への助成に重点を置くようになる。さらに、わが国の高齢化の進展に合わせ、1991年からは高齢者福祉分野へ助成対象を拡大。時代の変化にともなって事業領域を拡げ、現在は、「交通安全等」と「高齢者福祉」分野の研究助成、施設助成、著作・論文表彰などの多岐にわたる活動を行っている。
2007年度から海外における研究者を対象とした研究助成を開始。対象地域は、シンガポール、タイ、台湾の3ヵ国で、2019年度は9件、約599万円(※)を助成した。
(※)助成金額は、暫定為替レートで計算。
新公益法人制度の下、2009年12月1日に「公益財団法人 三井住友海上福祉財団」に移行した。
分野別では、近年、「高齢者福祉」が助成事業全体の約7割を占める。