三井住友海上、「高齢者ドライバー事故ゼロ」社会実現に向けた共同取組の開始
三井住友海上、福井県鯖江市、およびMS&ADインターリスク総研株式会社(以下「MS&ADインターリスク総研」)は、「高齢者ドライバー事故ゼロ」社会実現に向けた共同取組の開始に合意した。
鯖江市は、近年社会問題化している高齢者の重大事故を防止するため、三井住友海上とMS&ADインターリスク総研の協力のもと、高年大学(注1)を通じてスクリーニングやドライブレコーダー(注2)を活用した安全運転プログラムを提供する。高齢者ドライバーに運転技能や認知レベルの衰えを客観的に把握する機会を提供するとともに、運転状況等に応じた適切な注意喚起を行う。
この取り組みは鯖江市が描く将来の交通ビジョンのもと、運転に不安を覚えた高齢者ドライバーが免許を返納した場合でも、地域公共交通事業者と協力し、さまざまなモビリティの検討を進めることで、高齢者の移動を支援していくことを目的とするものである。
(注1)鯖江市在住の60歳以上を対象に、生涯学習を通して仲間づくりの輪を広げながら、受講生が健康で明るくそして楽しい大学生活を送ることにより、健康寿命の伸長を図ることを目的とした生涯学習施設である。
(注2)三井住友海上およびMS&ADインタ-リスク総研の支援ツールである。
<取組の概要>
本取組では、2019年12月末までに、鯖江市が運営する高年大学の受講生を対象とした、以下の安全運転プログラムの提供を開始する。
(1)スクリーニングサービスの提供
MS&ADインターリスク総研の安全運転支援ツールである、「アクセスチェッカー」(運転特性の測定)と「MSP-1100」(認知機能の診断)の2つの機器を活用して安全運転診断を実施する。
高齢者ドライバーが事故につながりやすい高齢者特有のリスクを把握することで、運転リスクの早期発見と早期対策につなげる。
(2)運転診断機能付・ドライブレコーダーサービスの提供
スクリーニングサービスの診断結果を受け、運転に不安をもつ人を対象に、三井住友海上の運転診断機能付・ドライブレコーダーを貸与し、継続的なモニタリングを実施する。ドライブレコーダーにより、運転時の急加速・急減速、ハンドルのふらつき等に加えて、居眠りやわき見による運転も検知する。これにより、危険挙動の頻度が高いドライバーに対して、運転能力改善トレーニング等のメニューを提供する予定である。
なお、ドライブレコーダーには、運転映像の録画、居眠り・眠気検知、急加速・急減速、わき見、ふらつき、車線逸脱等のアラート、運転診断等の機能を有している。
※ドライブレコーダーは試作機のため、仕様を変更する場合がある。
※貸出期間は、約2週間程度となる。