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東京海上ホールディングス、MaaS社会実現に向けWHILL株式会社と資本業務提携

東京海上ホールディングスは、今後のMaaS(Mobility as a Service)社会の進展を見据えた保険商品・サービス開発や、超高齢化社会における移動手段の確保・普及を目的として、今般、WHILL株式会社(代表取締役兼CEO 杉江 理、以下「WHILL社」)と資本業務提携した。
1.背景
出発地から目的地までを、快適かつシームレスに繋ぐ「MaaS」移動サービスの実現に向け、昨今「ラストワンマイル」領域の重要性が高まっている。我が国の65歳以上人口が3,500万人を超えて75歳以上はこの過半を占める中、運転免許返納者数は2年連続で40万人を超え、歩くことはできるものの一定距離以上の歩行を困難と感じる方は、国内だけでも約900万人にのぼると推計されている。こうした環境下、今後ますます近距離移動モビリティ(建物・施設内を含む)へのニーズ拡大が想定され、特にシニア層への移動手段提供は大きな社会課題となっている。
WHILL社は、MaaS領域において「最後の1ピース」となることを目指したスタートアップで、誰もが乗りたくなる斬新なデザイン、高い走行性能、IoT/自動運転技術を以って、この領域に特化した取組み(パーソナルモビリティ事業・MaaS事業)を行っている。
同社としては、安心・安全な地域モビリティ社会の構築に向けて、MaaS社会に適した新たな保険商品・サービスの研究・開発を進めるため、今般、WHILL社と資本業務提携することにした。
※MaaSとは、ICT(情報通信技術)によってマイカー以外の交通手段をクラウド化し、あらゆる移動を1つのサービスとしてシームレスに繋ぐ新たな「移動」の概念。例えば、自宅から目的地まで、複数の交通手段に跨る場合でも、スマートフォンアプリで、最適な交通手段の検索・予約・決済を一括して行うことが可能になる。
2.取組み概要
同社とWHILL社は戦略的パートナーシップに基づき、昨今、多くの地域・様々な形態で実施されるMaaS実証実験への参画を図る。ここで得られる人々の移動データ・分析結果に基づき、将来的なMaaS社会の進展を見据えた新しい保険の形「Pay How You Move(商標登録申請中)」の研究を進める。
こうした取組みを通じて、同社としては超高齢化社会に伴う社会課題解決と共に、ユーザーの利便性やQuality of Lifeの向上など、安心・安全な地域モビリティ社会の構築に向けた貢献を図る。
■WHILL株式会社の概要(https://whill.jp/)
(1)社名:WHILL株式会社(ウィル)
(2)本社所在地:神奈川県横浜市鶴見区末広町1-1-40
(3)代表:代表取締役兼CEO 杉江 理
(4)ミッション:「すべての人の移動を 楽しく スマートにする」
(5)主な事業内容:パーソナルモビリティ事業、MaaS事業
(6)従業員数:約200名(グループ全体)
(7)設立年:2012年5月

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