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アニコム損保、「トイ・プードルの膝疾患、遺伝が原因か」理研との共同研究結果を発表

アニコム損保と、理化学研究所(理事長松本紘)の共同研究チームは、2,000頭以上の犬を調査した結果、家庭犬として最も人気のあるトイ・プードルに多発する病気「膝蓋骨脱臼」の発症に、遺伝的な影響が強く関与するという研究結果を発表した。本研究結果は、「TheJournal of Veterinary Medical Science」に掲載されている。
(研究結果トピックス)
・膝蓋骨脱臼の発症原因の多くは、先天性と考えられているが、遺伝的な解析は限定的。
・研究チームは9犬種2,048頭の子犬を対象に、遺伝的影響について調査を実施。
・9犬種のうち、最も発症率が高かったのが、トイ・プードルであった。
・トイ・プードルの場合、兄弟犬に膝蓋骨脱臼を発症した個体がいると、いない場合に比べて16.2倍も発症リスクが高かった。
・膝蓋骨脱臼の背景には、遺伝的素因が強く影響することが明らかに。
・遺伝的素因を特定することで、ブリーディング(交配)の適正化による疾病減少を目指す。
■調査背景と対象動物
膝蓋骨脱臼は、小型犬に多く発生し、根治的な治療は手術が選択される。このため、どうぶつ・飼い主双方への負担は大きく、小型犬における膝蓋骨脱臼について解明を進める意義は大きいと考えられる。今回の研究では、日本における人気犬種である9犬種(トイ・プードル、チワワ、ミニチュア・ダックスフンド、柴、ポメラニアン、ヨークシャー・テリア、マルチーズ、ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー)、計2,048頭の子犬(0歳齢)を対象に、膝蓋骨脱臼の大規模調査を実施した。
■有病率は、トイ・プードルがトップ。約7頭に1頭が発症
今回調査した9犬種2,048頭のうち、膝蓋骨脱臼の発生が最も多い犬種は、トイ・プードルで、有病率(その病気を持っている割合)は14.4%と、約7頭に1頭が本疾患を持っていることが明らかとなった。
■トイ・プードルには、遺伝的な影響も明らかに
トイ・プードルでは、ある子犬が膝蓋骨脱臼を発症した場合、一緒に生まれた兄弟犬も膝蓋骨脱臼になるリスクは、発症した兄弟犬がいない場合にくらべて16.2倍も高かったという結果から、遺伝的な関係性が近いほど膝蓋骨脱臼になりやすいと考えられる。以上より、トイ・プードルの膝蓋骨脱臼は、子に遺伝していることが示唆される。
■本研究結果を経て
本研究において、トイ・プードルの膝蓋骨脱臼には遺伝的な影響が強いことが明らかとなった。しかしながら、遺伝病を減らしていくためには、原因遺伝子の特定や、それらを踏まえた遺伝子検査の普及と適切な交配計画等といった更なる研究と施策の実施が望まれる。
アニコムグループでは、引き続き、こうした遺伝病に対する研究等の取組みを進め、どうぶつたちの命を守る活動を続けていく。

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