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SOMPOホールディングス、事業創出プラットフォーム「SOMPO D-STUDIO」を設立

SOMPOホールディングスは、データサイエンティスト人材を中心に新事業を創出するプラットフォーム「SOMPO D-STUDIO」を6月13日に設立する。本プラットフォームは、SOMPOホールディングスグループにとどまらず、ビッグデータを保有しビジネスへの活用を検討している企業や行政・研究機関、起業家、スタートアップ企業、ベンチャーキャピタル、フリーランス、副業をしている人など多様な組織・人材が参加し、有機的な繋がりを基盤としたオープンイノベーションで新ビジネスを創出することを目指す。
【1.背景】
SOMPOホールディングスは、「SOMPO Digital Lab(デジタルラボ)」を東京・米シリコンバレー・イスラエルに構えるなどデジタル戦略を強化しており、国内外でのイノベーションの創出による成長を目指している。そこで、ビジネスにおけるビッグデータ・AI 活用の一層の強化のためには「人材」が将来の競争力向上に直結すると考え、2017年4月には、実践的データサイエンティスト養成講座『DATA SCIENCE BOOTCAMP』を開講し、これまで金融機関や総合商社、建築会社、研究職、経営コンサルタント、臨床工学士などさまざまな職歴の社会人50名以上を育成してきた。
これらの人材に加え、新事業創出に関心のある企業や人材がプロジェクト単位で集まり、スピード感をもって事業化を目指すことで、イノベーションを加速させることを狙いとして、プラットフォームを設立する。
【2.概要】
SOMPOホールディングスがオーナーとなり、1 つの企業の枠を大きく超えた「SOMPO D-STUDIO」を設立する。「SOMPO D-STUDIO」は新たなイノベーションを創出する場として、既存事業へのデジタル技術の活用にとどまらず、「安心・安全・健康」に関する社会課題を起点とする新事業の創出を目的として、デジタル技術やデータ分析に強い『DATA SCIENCE BOOTCAMP』の卒業生“Boot Campers”のほか、デザイナーやエンジニア、新事業創出に関心のある企業や行政・研究機関、スタートアップ企業、実力を活かしたいフリーランスなどが有機的・オープンに連携してプロジェクトを立ち上げ、サービスや事業のアイディアを具現化していく。
有望な事業については、SOMPOホールディングスやその他ベンチャーキャピタルからの投資により事業化を支援する。
【3.事業創出の流れ】
事業化までのプロセスは、検討テーマや活用するデータにより異なるため、アプローチ方法はプロジェクト単位で自由に進めてもらう。想定される主な流れは以下のとおりである。

解決したい社会的課題×データ×データサイエンティスト(SOMPOホールディングスやフリーランス)でデータにもとづくサービスの仮説を立案

エンジニア×デザイナーで試作し、ユーザー検証を実施

SOMPOホールディングスやベンチャーキャピタルからの投資による事業化
≪具体例≫
・モビリティ(Mobility as a Service:MaaS や移動など)に関して、インバウンド等の観光客が激増したことによる交通渋滞を課題に持つ自治体、人の移動や車の走行に関するデータを持つ企業、そのビッグデータを解析するデータサイエンティストが集まる。
・そこで渋滞緩和のための最適な動線を示すAIアルゴリズムを構築し、エンジニアとデザイナーがAIを実装したプロトタイプを作り、SOMPOホールディングスやユーザーとの接点を持つ企業等が検証する。
・検証結果をもとにSOMPOホールディングスやベンチャーキャピタルが事業化の可否を判断し、有望な案件に投資を行い、新サービスを事業化する。
【4.今後の展開】
「SOMPO D-STUDIO」は大きく分けて「モビリティ」「ヘルスケア」「スマートホーム・スマートシティ」の3分野における事業創出を目指します。当初は「モビリティ」からスタートし、「ヘルスケア」「スマートホーム・スマートシティ」へと順次拡大していく。活動の場として、WeWork※などオープンなコラボレーションができるスペース、AI開発やビッグデータ分析のために最新テクノロジーを活用できるデジタルラボなど、テーマに応じて複数拠点で活動していく。
※WeWorkは、ニューヨークに本社を置き、全世界22カ国74都市274カ所以上の地域でコミュニティ型ワークスペースを提供・運営する企業。スタートアップから大企業まで、25万人以上のメンバーが参加しており、世界中のコミュニティを通じて、お互いに刺激し合えるコラボレーション環境を提供。
日本では2018年2月、東京の六本木に初めての拠点をオープンし、その後拠点を拡大している。
【5.「SOMPO D-STUDIO」サポーター】
「SOMPO D-STUDIO」の取組みに賛同し、現在、参加が決定している“サポーター”は以下のとおりである。
今後、企業や行政・研究機関、起業家、スタートアップ企業、ベンチャーキャピタル、フリーランス、副業をしている人などの参加を募集する。
【企業サポーター】
・G ’sACADEMY TOKYO(ジーズアカデミートウキョウ)
デジタルハリウッド株式会社が 2015年4月に設立した、エンジニア起業家養成スクール。『Data Science BOOTCAMP』をSOMPOホールディングスと共同開催しており、“Boot Campers”コミュニティの運営および事業創出全般をサポートする。
・Trov, Inc.(トロブ)
米シリコンバレーのスタートアップ企業で、必要な時に必要なアイテムにだけ付保できるオンデマンド型保険を提供し、フィンテック分野で注目を集めている。
スマートフォンアプリで保険加入から事故の連絡等を行う仕組みを提供しており、デジタルを活用した破壊的ビジネスモデルの先駆者として事業創出をサポートする。
・株式会社ヤマップ
登山アウトドア向けスマートフォンアプリ・WEB サービスを開発・運営している企業で、YAMAPに蓄積されたデータによる新ビジネス・サービス企画を目的として参画する。
・レイ・フロンティア株式会社
位置情報サービスの開発と、実社会から独自に収集したデータより位置情報分析を行っている。人の理解を追求するテクノロジーカンパニーで、行動情報を活用した新ビジネス・サービス企画を目的として参画している。
・東日本電信電話株式会社(NTT東日本)
全国に広がる安全性、信頼性の高いデータセンターや通信ビルを保有しており、SOMPOホールディングスのAI活用のパートナーとして、Deep Learning に関する実証実験を共同で行っている。「SOMPO D-STUDIO」のAI実験インフラをサポートする。
【個人サポーター】
・Abies Ventures 株式会社 代表取締役マネージング・パートナー 山口 冬樹 氏
・株式会社インスパイア マネージングディレクター 池田 誠也 氏
・TransLink Capital パートナー 土佐林 淳 氏
・札幌医科大学附属病院 医療情報企画室 副室長 廣田 健一 氏
・株式会社ジーンクエスト 代表取締役 高橋 祥子 氏(BOOTCAMP メンター)
・レイ・フロンティア株式会社 取締役 CCO 澤田 典宏 氏(BOOTCAMP メンター)
・産業技術総合研究所 上級主任研究員 蔵田 武志 氏(BOOTCAMP メンター)
・株式会社キカガク 代表取締役社長 吉﨑 亮介 氏(BOOTCAMP メンター)
【“Boot Campers”】
『Data Science BOOTCAMP』第1回、第2回卒業生のうち参加希望者

 

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