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あいおいニッセイ同和損保、運転挙動反映型テレマティクス自動車保険を開発

あいおいニッセイ同和損保は、テレマティクス技術で取得した運転挙動を毎月の保険料に反映する、日本国内初となる自動車保険(テレマティクス自動車保険)を開発した。販売開始は2017年度下期以降を予定している。商品内容については詳細が確定次第、発表するとしている。
同社は、2015年3月に買収した英国テレマティクス保険大手であるBIG社のノウハウも活用し、テレマティクス自動車保険の研究を行ってきた。テレマティクスは、テレコミュニケーションとインフォマティクスを組み合わせた造語で、カーナビやGPSなどの車載機と移動体通信システムを利用して、様々な情報やサービスを提供する仕組み。同社では、テレマティクス技術を活用した日本国内初となる自動車保険「PAYD」を2004年に開発し、「毎月1km単位の走行距離」に基づき保険料を支払うという「走った分だけ」の自動車保険として販売してきた。
新たに開発する「運転挙動割引」は、同社が定める運転挙動データが取得可能なクルマを保有するノンフリートの個人顧客すべてを対象としており、毎月の走行距離・運転挙動に応じて保険料割引が適用される商品としている(等級や新規・継続契約による制限は設けない予定)。
また、これまでの自動車保険は、事故を起こした顧客に安心を届けることをサービスの主眼としてきたが、同社ではテレマティクス技術を活用したサービスを提供することで、事故のない顧客にも付加価値を提供していくことを目指す。価値ある自動車保険の実現に向けて、新商品では運転挙動の保険料反映だけでなく、テレマティクス技術を活用した「安全運転診断サービス」を提供する。
具体的には、日常の運転状況を「安全運転診断サービス」として定期的に情報提供し、ドライバーに安全運転を促しながら、結果的に交通事故を未然に防ぐことができる商品としている。
テレマティクス技術の進展により、自動車の走行データを活用した様々な商品やサービスの提供が可能となるなど、クルマを取り巻く環境が大きく変化している。海外では、とりわけ欧米でテレマティクス技術を活用し、安全運転度合いに応じ保険料を割り引く自動車保険が普及している。日本でも、中央省庁においてテレマティクス技術を活用した自動車保険を通じた交通事故低減がテーマとして掲げられ、自動車メーカーやIT企業による技術開発競争が活発化している。
欧米では、日本のような参考純率制度(ノンフリート等級制度や年令条件区分等)は存在せず、各保険会社が個別に保険料を設定するため、日本と比較し自由度が高い状況にある。一方、日本では長年整備されてきた精緻なレーティング手法による参考純率制度があり、自動車保険は安定した運用をされてきた。
今回、同社が開発するテレマティクス自動車保険は、あくまで現行の参考純率体系内で、テレマティクス技術を活用した安全運転のインセンティブ(割引)を提供する商品とすることで、より安心・安全なクルマ社会の実現に貢献していくことを目指す。

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