日本生命、ニチイ学館と企業主導型保育所の全国展開を開始
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日本生命は2月17日、ニチイ学館と協働で企業主導型保育所の全国展開を4月から開始することで合意したと発表した。
両社は、1999年の業務提携以降、合弁会社「株式会社ライフケアパートナーズ」の設立、介護領域を中心とした契約者向けサービス等、幅広い協業取り組みを実施している。また、ニチイ学館では、仕事と育児の両立を総合的にサポートするという考えのもと、2015年度から保育事業を基幹事業の1つに据えている。日本生命とも保育領域での継続的な情報交換を実施し、本格的な協業取り組みの検討を行うなか、今回、両社による企業主導型保育所の展開につながった。
今回の合意を通じ、日本生命は、利用枠の一部を引き受けることで、安定的なニーズを創出し、ニチイ学館の全都道府県への保育所展開をサポートする。また、今回展開する一部保育所については、すでに決定している大阪市中央区今橋の洪庵日生ビルをはじめ、日本生命の不動産物件にテナント誘致することで、用地不足にも対応する方針。
両社は、企業主導型保育事業の特徴を生かして、自社の従業員だけでなく、地域住民や企業等、広く利用者を募っていく方針であり、4月に31か所、7月までに17か所、2018年までに全都道府県で計100か所を開所する予定。なお、保育所名はニチイ学館の保育ブランドである「ニチイキッズ」で展開する予定だが、一部の保育所については「ニチイキッズ・ニッセイみらい」となる予定である。
企業主導型保育所は、内閣府が2016年から開始した、政府が企業に対して推奨している保育所形態。企業が主体となって保育所を設置し、利用者は企業の自社従業員のみならず、複数企業乗合や地域住民への開放も可能であり、一定の基準を満たせば認可保育所並みの助成金を受けられるのが特徴。