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東京海上日動、大阪・関西万博の「空飛ぶクルマ」向けの保険を提供

東京海上日動は、株式会社SkyDrive(以下「SkyDrive」)と丸紅株式会社(以下「丸紅」)が、2025年大阪・関西万博(以下「万博」)において運航する機体に対して、空飛ぶクルマ向けの保険を提供することになった。
同社は空飛ぶクルマ向けの保険の提供を通じて、万博の安心・安全な運営への貢献と次世代エアモビリティの更なる発展を後押ししていく。
1.背景
同社は、都市・離島・山間部や災害時等における空飛ぶクルマの実用化に向け、国内で試験飛行・実証実験が開始されることに先立ち、2019年から空飛ぶクルマ向けの保険を提供してきた。また、三重県での『空飛ぶクルマ』の社会実装促進事業や、大阪府内における空飛ぶクルマの啓発活動・事業性調査、大阪ベイエリアでの航路実現性調査など、空飛ぶクルマの実現に向けて様々な事業者や自治体と連携した取り組みを進めている。
2025年大阪・関西万博では、「スマートモビリティ万博空飛ぶクルマ」の一環として、空飛ぶクルマがある未来社会を体感できる展示施設「空飛ぶクルマステーション」の整備や万博会場周辺における運航が予定されている。
同社は、SkyDriveと丸紅が万博において運航を予定する機体に対しても、空飛ぶクルマ向けの保険を提供することになった。
2.「スマートモビリティ万博空飛ぶクルマ」に関して
2025年4月3日時点で、万博におけるSkyDriveと丸紅の運航概要は以下の通りである。※
運航事業者 ①SkyDrive/②丸紅
使用機体 ①SD-05(SKYDRIVE)/②HEXA、VA1-100(VX4)
使用予定ポート ①中央突堤:大阪港バーティポート/②HEXA:EXPOVertiport・VA1-100(VX4):尼崎フェニックスバーティポート
運航形態 ①開幕日での機体展示、夢洲-中央突堤間の2地点間、または周回飛行等/②HEXA:夢洲会場ポート内を飛行、VA1-100(VX4):会場-尼崎フェニックス間の2地点間運航等
運航時期 ①4月、7~8月/②HEXA:4~7月・VA1-100(VX4):10月※調整中
※公益社団法人2025年日本国際博覧会協会が4月3日に公表した準備会議の情報に基づく
3.空飛ぶクルマ向けの保険の概要
機体の損壊や第三者への賠償責任、搭乗者の傷害や事故発生時の各種費用など、空飛ぶクルマを運航する事業者が被るリスクを幅広く補償する。
【補償概要】
■空飛ぶクルマの墜落、不時着、衝突、爆発、機体の一部の落下など、運航や管理に起因して、他人の生命もしくは身体を害し、または他人の財産を損壊した場合に法律上の損害賠責任を負担することによって被る損害に対して保険金を支払う。
■空飛ぶクルマの搭乗者が急激かつ偶然な外来の事故によって身体に傷害を被った場合に保険金を支払う。
■空飛ぶクルマの墜落、衝突、火災など偶然な事故によって生じた機体や装備品の損害に対して保険金を支払う。
4.今後について
同社は万博における空飛ぶクルマ向けの保険の提供にとどまらず、空飛ぶクルマという新しいモビリティのリスクに対応する保険商品や関連サービスの開発を更に加速させ、空飛ぶクルマの安心・安全な社会実装に向けて様々な事業者や自治体と連携した取り組みを進めていく。

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