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損保ジャパン、【日本初】スペースマーケット利用者向けオンライン紛争解決(ODR)サービスとODRサービス費用補償の提供を開始

損保ジャパンは、株式会社スペースマーケット(以下「スペースマーケット」)、第一東京弁護士会と協力してチャットシステムを活用したODR※1サービスの提供を2021年7月に開始する。
なお、損害保険会社が弁護士会と連携し、ODRの仕組みを保険契約の被保険者に提供する取り組みは、日本で初めてとなる。
※1 「ODR」とは「OnlineDisputeResolution」の略称であり、オンライン上で行われる紛争解決手続のことをいう。
1.背景と目的
損保ジャパンは一般社団法人ODR事業者協会に参画するほか、業界初となるスペースシェアリングプラットフォーマー専用保険(以下「専用保険」)をスペースマーケットと共同開発※2し、2020年から同社へ提供するなど、デジタル経済の発展に伴い増加するトラブルの迅速・公正な解決を多数の方に提供し、シェアエリングサービスを安心・安全・快適にご利用いただける社会の実現を目指している。
スペースマーケットが加入する専用保険は、スペースを貸す人(以下、「ホスト」)とスペースを借りる人(以下、「ゲスト」)のサービス利用時、または利用後に判明した財物損壊や身体障害による損害などの費用を補償している。一方で、被害者から保険の支払いの対象外となる苦情の申し出があった際の和解手続き支援の手段の多様化や、サポートが期待されていた。
個人間取引が主体となるシェアリングサービスでは、ニーズの多様化によりトラブルの種類も多様化しており、個別具体的な対応が必要となる。この度、サービス利用時のトラブルについて、当事者間でより迅速かつ納得感のある解決をサポートするため、ODRサービス用のチャットシステムおよび保険の開発に至った。
※2
・【業界初】スペースシェアリングプラットフォーマー専用保険の共同開発
https://www.sompo-japan.co.jp/~/media/SJNK/files/news/2020/20200423_1.pdf
・スペースマーケットと損保ジャパンシェアエコ業界初となる新たな保険を共同開発
https://spacemarket.co.jp/archives/14194
2.ODRの実現のための第一東京弁護士会仲裁センターとの連携等
損保ジャパンは、第一東京弁護士会仲裁センターが主宰するODRに対してシステム開発等の協力を行うとともに、ODRの利用に係る手数料(費用)を補償する特約の提供を開始した。
(1)ODRへのチャットシステム提供
(2)ODRサービス費用補償
3.今後の展開
今後もますます増加が見込まれるシェアリングサービスを安心・安全・快適に利用してもらうために、損保ジャパンは保険商品・サービスの開発を通じて、スペースマーケットはシェアリングエコノミー協会の代表理事企業として、インターネット取引におけるトラブルの早期解決に資するサービスの拡充を進めていく。
また、これらの取り組みを通じて、ODRという新たな紛争解決手段の日本における発展・普及に努めていく。

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