新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

東京海上日動、先進的船舶の実践投入検討(せとうちクレイドルプロジェクト)を開始

東京海上日動、商船三井テクノトレードとヤンマー マリンインターナショナル アジア、ならびにアクアネット広島の4社は、水素等を利活用した気候温暖化対策(ゼロ・エミッション)の実現及び船舶の操船に関するナビゲーショ
ンシステムの導入等による高度な安全性を実現し、国内における先進的船舶の実践投入の事業化を共同で検討していくための基本合意書を締結した。
今回の検討は、大容量のエネルギーを必要とする大型船とは異なり、比較的必要とされるエネルギー量が少ない小型観光船をモデル事業とし、これからの小型船舶ならびに内航輸送船の技術開発の進展に寄与することを目的にしている。
あわせて、陸上からの水素等の供給システムのあり方等さまざまな課題に対して、今回のモデルを広島地区として設定した上で、広島大学、東京大学先端科学技術研究センター等研究機関ならびにエネルギーインフラ関連企業等との産学官連携を図って解決に取り組んでいく。
本プロジェクトでの検討内容としては以下5点を予定し、今後、各社の事業内容に則した役割分担を行うことで検討を進めていく。
1.小型観光船を念頭に置いた水素等の利活用によるゼロ・エミッション船または同等の機能を持つ船舶の開発検討。但し、この船舶は、船内環境において航行中の静寂性を確保できるものを前提とする。
2.自律運航に関する技術を活用した高度有人型航行支援システム等の導入
3.上記2と連動した陸上における運航モニタリングの実施
4.本プロジェクトによって開発された船舶を実践投入することを前提とした共同事業化に関するビジネスモデルの検討
5.導入する技術に関するリスクマネジメントならびにリスクファイナンスの検討
なお、補助的エネルギー源として太陽光や風力等再生可能エネルギーを活用できる設備の採用も併せて検討していく。
*せとうちクレイドルプロジェクト:環境対策と先進技術を編むように具現化することを、穏やかな瀬戸内海で「ゆりかご」のように静かで安らかに航跡を海面に編む様子に見立て、プロジェクトのイメージとした。

関連記事(保険業界ニュース)

損保協会・団体

損保協会、損害保険会社に係る個人情報保護指針に基づく対象事業者4社に対する指導を実施

生保

住友生命、リアルワールドデータを用いた「熱中症白書」を公表~健康・生活習慣と熱中症の関係性が明らかに~

損保

東京海上日動、大阪・関西万博の「空飛ぶクルマ」向けの保険を提供

損保

東京海上ホールディングス、三菱商事株式会社による自己株式の公開買付けへの東京海上日動による応募及び有価証券売却益の計上見込みを公表

損保

東京海上日動、金融庁により行政処分(業務改善命令)

損保

東京海上日動、カーボンクレジットの調達におけるリスクマネジメント支援サービスの提供開始

損保

東京海上日動、未来への森(高知県安芸市・東山森林公園)が環境省「自然共生サイト」に認定

損保

東京海上ホールディングス、子会社の業務改善計画の進捗および改善状況について(その4)

損保

イーデザイン損保、「車VS自転車の対立問題」を調査~車と自転車、双方の約8割が「相手にもっと配慮してほしい」と回答

生保

大同生命、業況が良い中小企業は積極的にDXを推進~中小企業経営者アンケート「大同生命サーベイ」 2025年1月度調査レポート