三井住友海上、ソフトスキルの社員専用教育プログラムを開設
三井住友海上は、昭和女子大学と提携し、お客さまへの提供価値を変革するための社員専用教育プログラムを開設する。本プログラムでは、お客さま体験価値を軸に本質的なニーズを捉え、最善の解決策を導いたり、多様な人財を率いて組織の力を最大化したりするソフトスキル※の習得を実現する。
同社は、4月に導入した「スキル型人事制度」の下、社員一人ひとりがスキルを習得・発揮し、真のお客さま本位を実現することで、最もお客さまから選ばれる保険会社を目指していく。
※リーダーシップやコミュニケーション、時間管理、創造性といった個人の習慣や特性に関連するスキル。
1.背景
デジタル化の進展に伴い、同社ではこれまでも大学等の教育機関と連携して、データ分析力やデジタル活用による課題解決力の向上に向けた人財育成に取り組んできた。気候変動やパンデミックといった社会問題が一層複雑化する現代において、多様なリスクに向き合い、新たな価値を創造・提供し続けるためには、デジタル活用等のハードスキルに加え、仕事をする上で土台となるソフトスキルの習得が求められている。
そこで、2026年4月に開設予定の昭和女子大学総合情報学部※2との連携の下、お客さま体験価値を理解し、社会課題を解決するスキルや、多様な人財のパフォーマンス最大化に向けたマネジメントスキルを習得する社員専用のリカレント教育プログラムを構築した。
※2:構想中のものであり、変更される可能性がある。
2.概要
■開催期間 2025年6月~8月(全9日間)
■対象者 担当業務のイノベーション、自身のリーダーシップスキルの向上を目指す社員
■習得スキル
・デザイン思考:ユーザーも気づかない本質的なニーズを見つけ、解決策を探る思考法
・サービスデザイン:顧客にとって望ましい連続的な体験につながるサービスを構想し、実現する方法
・クリティカルシンキング:経験や直感だけに頼らず、客観的な視点で分析し問題を解決する力、および客観的な視点で考え、納得感のある形で伝える力
・多様な人財マネジメント:組織メンバーの個性や特性における多様性を受け入れ、多様な人財がそれぞれのパフォーマンスを最大限発揮する機会を提供し、組織力向上につなげる力
・リーダーシップ:人財の多様性を受け入れ、違いを尊重しつつ、メンバー全員が共通の目標に向かえるよう、組織を牽引する力
3.今後の展望
MS&ADインシュアランスグループの社員一人ひとりがスキルを習得・発揮し、真のお客さま本位を実現することを目指し、本プログラムをグループ社員向けに展開していくことを検討していく。