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MS&ADホールディングス、W.R.Berkley 社創業家との提携・出資にかかる協力関係 (Investment and Voting Agreements)締結

MS&ADホールディングスは、および同社の子会社である三井住友海上は、三井住友海上が米国のW.R.Berkley Corporation(以下「WRB社」)の創業家(以下「ファミリー」)と提携・協力関係を結ぶとともにWRB社に出資する(発行済普通株式を取得する)ことを決定した。
1.本協力関係・出資の背景と概要
・ WRB社はFortune 500にランクインするスペシャルティ保険等に強みを持つ大手保険会社で、三井住友海上は、そのファミリーと協力関係を結ぶ。関係当局による認可等を前提として、三井住友海上はWRB社の発行済普通株式を 15%取得するとともに※1、ファミリーの推薦および同社の関係委員会の承認等を前提として、取締役を 1 名派遣※2する。株式は市場内外で取得する。ファミリー、WRB社それぞれと三井住友海上の間での株式の売買はない。三井住友海上とファミリーそれぞれの持分にかかる議決権行使を揃える観点から、協定に沿って追って設置するビークルのもとで管理する※3。締結書類等はすべて届出対象となる。また、同社は、WRB社の利益(三井住友海上シェア分)を連結決算上取り込む。
※1
WRB社の普通株式は一定期間をかけて市場または市場外で第三者から順次取得する(10%以上の取得は当局の承認を必要とする)。2025年3月27日時点のWRB社の時価総額はUSD 25.1Billionで、その15%はUSD 3.8Billion(約5,650億円)である。
※2
WRB社の関係委員会および株主総会等の決議事項である(*三井住友海上の取得株式が12.5%以上に達し、当局認可等を取得した後に提案する予定である)。
※3
三井住友海上は株式を 4.9%以上取得した時点からファミリーと協議しながら議決権行使を揃えていく(一部例外あり)。
・ 本協力関係により、三井住友海上は、米国に強いWRB社と日本・アジア・ロイズをはじめとするその他地域・市場に強い同社グループの補完関係を成長戦略上活かしていくことを目指する。また、WRB社の収益性・成長性を取り込むとともに、WRB社が持つスペシャルティ保険のアンダーライティング技術を活かした協業取組の実現(協業を通じた新規収益機会の創出・捕捉等)を追求する。これにより、バランスの取れたポートフォリオ拡大とリスク分散を背景にした収益力強化が進み、同社の資本効率は向上する。三井住友海上はファミリーとともにWRB社ひいては三井住友海上の企業価値向上に取り組む。
*本協力関係によるWRB社のオペレーションへの影響はない。また、三井住友海上の既存米国損保事業は本協力関係の対象外である。既存米国事業の戦略やオペレーションに変更はない。
【三井住友海上にとっての本協力関係の意義】
(1) 収益性、成長性の取込み
(2) 同社の資本効率の向上、リスク分散の実現
(3) 新種保険(スペシャルティ保険)にかかる協業機会創出
(4) その他シナジー実現機会の広がり

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