三井住友海上、水上ドローン向け船舶保険を販売開始
三井住友海上は、3月3日より、事業用水上ドローンの運航リスク等を包括して補償する水上ドローン向け船舶保険を販売する。
同社は、株式会社Oceanic Constellations(以下「OC社」)と群制御水上ドローンに関する事業リスクを洗い出し、補償の提供を検討してきた。今後、本保険の提供を通じて、水上ドローンの普及を後押しするとともに、海洋分野におけるさまざまな課題を解決する新たなソリューションの開発・提供に取り組んでいく。
1.背景
物流、測量、点検、災害対応など、さまざまな場面でドローンの普及が進んでおり、海洋分野においても水上ドローン(無人水上機)の市場規模拡大が期待されている。
同社は、OC社が開発・製造した水上ドローンについて、事業の構想段階から保険商品の開発を検討し、同社が霞ヶ浦および鎌倉沖における運用実証実験で使用する水上ドローンを対象とした船舶保険を開発・提供した。水上ドローンの普及を後押しするため、本保険を事業者に広く提供していく。
2.商品の概要
水上ドローンの運航にかかるリスクについて、以下の損害等を包括して補償する。
(1)事業者が所有する水上ドローンに生じた物理的損害
(2)事業者が所有する水上ドローンの運航、使用または管理に起因して生じた第三者の物的損害または身体障害に対する賠償責任
3.今後の展開
同社は、水上ドローンの普及に向け、事業停止に伴う利益損害や、水上ドローンに対するサイバー攻撃に起因する損害等、新たなリスクに対応した補償の拡充を検討していく。
また、水上ドローンは防災、保安、海洋調査などでの活用が期待されており、OC社との協業を通じて、新規事業や新たなソリューションの開発・提供を検討していく。