三井住友海上、米国インシュアテック企業・Coalitionに出資
三井住友海上は、高度なサイバーリスク診断技術を持つ米国インシュアテック企業Coalition,Inc.(以下「Coalition社」)に出資した。
同社とCoalition社は、2022年に協業を開始し、これまでに、同社の技術を活用した「MS&ADサイバーリスクファインダー※」を提供している。同社は、本出資を通じて、戦略的パートナーシップを一層強化し、グローバルなサイバー保険事業を展開することで、国内外企業に包括的な予防策と最適な補償を提供していく。
※サイバーセキュリティの脆弱性を自動診断するサービス(https://www.ms-ins.com/solution/cyber-security-finder/)
1.背景・目的
同社はこれまで、Coalition社とともに日本企業のサイバーリスク態勢強化に取り組んできた。
近年、サイバーリスクの脅威は一段と高度化・多様化しており、企業にはサイバー攻撃を受けた際の経済的損失の補償だけでなく、予防や被害軽減といった包括的な態勢構築が求められている。
このような中、グローバルな市場展開を加速し、より多くのお客さまに革新的なサイバーセキュリティソリューションを提供していくために、同社への出資を決定した。
2.Coalition社の概要
会社名 Coalition,Inc.
所在地 米国・カリフォルニア州サンフランシスコ
創業者 Joshua Motta,CEO、John Hering,Chairman
設立年 2017年
事業内容 サイバー保険事業、サイバーセキュリティサービスの開発・提供
URL https://www.coalitioninc.com
特長
・独自のスキャン技術により、インターネット接続端末のセキュリティ情報を広く収集。
このビッグデータを分析することで、保険商品や予防ソリューションの開発を実現。
・収集・分析した膨大なセキュリティ情報を基に、企業の最新の脆弱性を可視化することで、保険引受から事故予防、事故対応、被害軽減などのソリューションを包括的に提供するActive Insuranceと呼ばれるビジネスモデルを展開。
3.今後の展開
同社は、Coalition社とのパートナーシップを通じて、サイバーセキュリティ領域でのグローバル展開に一層注力し、より先進的な商品・サービスを開発するとともに、より多くのお客さまに商品・サービスを提供することで、企業の持続的成長を支援していく。
また、同社におけるサイバーリスクを適切に管理することで、健全な事業運営を実現していく。