三井住友海上、第42回IT賞で「IT奨励賞(マネジメント領域)」を受賞
三井住友海上とMS&ADシステムズ株式会社は、公益社団法人企業情報化協会(以下「IT協会」)が主催する2024年度(第42回)IT賞において、「IT奨励賞(マネジメント領域)」を受賞した。
両社は、アジャイル開発※1の基盤となる「MS Agility Platform」の構築・活用により、ヒューマンエラーを防止し、作業時間の短縮および品質向上を実現したことが評価され、受賞に至った。今後も、本基盤を通じて、アジャイル開発の拡大を進め、社会のデジタル化やビジネス環境の激しい変化に対応する、迅速かつ適切なサービス開発や展開を進めていく。
※1 システムやソフトウェアにおけるプロジェクト開発手法の一つで、短期間で開発を繰り返し、開発中に発生する状況の変化に対応しながら開発を進める手法
1.「IT賞」の概要
日本の産業界ならびに行政機関等の業務における事業創造、効果的なビジネスモデルの構築・促進、生産性向上など、「ITを高度に活用したビジネス革新」に顕著な努力を払い成果を挙げたと認められる企業や団体、機関および個人に対して、IT協会が表彰する制度である。1983年に創設され、42回目となる今回は計36件が受賞した。
2.受賞内容
○表彰名 IT奨励賞(マネジメント領域)
○受賞テーマ 品質向上、効率化を実現するアジャイル開発基盤「MS Agility Platform」の構築
○受賞理由
・開発プロセスの自動化やAIを用いた効率化を実現する基盤の整備を行ったこと。
・迅速なサービス提供に必要不可欠なシステム開発の高速化に向け、アジャイル開発に適したシステム基盤としてDevOps※2プラットフォームを構築したこと。
・開発案件に適用した結果、手作業と比べてデプロイ※3の作業時間を10分の1に短縮し、ヒューマンエラーの防止等、品質向上への貢献も認められること。
・金融機関における厳しいセキュリティ基準を満たした SaaS※4を利用し、基盤の構築、および保守・運用を内製化していること。
※2 アプリケーションの開発、テスト、リリース、および運用を自動化するためのツール提供基盤
※3 開発したソフトウェアやアプリケーションを、実際の運用環境に配置して利用できる状態にする作業
※4 Software as a Serviceの略称。ソフトウェアをインターネット経由で提供するサービスモデル