三井住友海上、シンガポールSerenity Health Partnersに出資
三井住友海上は、シンガポール子会社MSIG Asia Pte.Ltd.を通じて、シンガポールで医療保険関連事業を行うSerenity Health Partners Pte.Ltd.(以下「セレニティ社」)へ出資し、アジアにおける医療保険分野での事業提携を開始する。
シンガポールの関連当局からの認可取得を前提に、本年10月から同国で新たな医療保険※1の販売を開始し、2025年1月以降は対象地域をインドネシア、ベトナムに拡大していく。
※1:主にASEAN地域において企業従業員向けの商品を提供する。
1.背景および目的
同社はASEAN地域において総収入保険料で最大規模の損保グループであり、豊富な現地ネットワークに強みを持っている。持続的な成長を目指し、アジアにおけるヘルスケア関連の事業拡大を戦略目標の一つとして掲げている。
シンガポールを含むASEAN地域では、中間所得層の増加や医療・健康意識の高まりを受け、良質な医療サービスの需要が拡大している。それに伴い、医療保険市場も大きく拡大しており、今後も持続的な成長が見込まれている。
今般、同社はアジアにおける医療保険市場の開拓を目的に、医療保険分野での豊富な経験を持つ創業者によって設立されたセレニティ社に出資し、事業提携することを決定した。
2.セレニティ社の概要
名称:Serenity Health Partners Pte.Ltd.
所在地:シンガポール
代表者:共同創業者(Co-founders)Jonathan James、Derek Goldberg
設立年:2024年
事業内容:医療保険商品の開発、営業、TPA※2管理など(シンガポールでは現地関連当局認可を前提に、MGA※3事業を行う予定)
※2:Third Party Administratorsの略。契約管理事務や保険金支払等の一部業務を委託する外部業者をいいる。
※3:Managing General Agentの略。保険会社から権限を付与され、保険募集に加えて引受や損害額認定・査定等の業務を担う代理店。
3.今後の展開
同社は、アジア損保事業の成長戦略として、デジタルを含めた販売チャネル多様化、新商品・サービスの提供、異業種提携などに取り組んでいる。これらの取組を通じて、今後もアジアでのさらなる成長を目指していく。