こくみん共済coop〈全労済〉、2023年度事業および決算報告を公表
こくみん共済coop〈全労済〉は、8月28日(水)、東京国際フォーラムにて「第142回通常総会」を開催し、2023年度計画経過報告、および2024年度計画設定などの諸議案が可決された。このほど、2023年度事業・決算の概要について公表した。
■2023年度の取り組みの概要
2023年度は、「こくみん共済coop中期経営政策2022-25~変革と創造~」の2年目として、アプリの導入・利用促進および、こくみんLifeサポート(保障設計サポート・生活設計サポート)の展開や、住まいの保障点検と連動した社会課題への取り組み等、「新しいたすけあい」の創造・実践の取り組みを進めた。
1.組合員・生活者との姿~寄り添う、身近な存在~
(1)多様なコミュニケーションの確立
(2)幅広く安心をサポート
(3)事業・運動への参加、共感を拡大
2.協力団体・共創パートナーとの姿~事業と運動の強固なパートナーシップ~
(1)セット共済WEBシステムの導入・展開
(2)共済を通じた社会課題解決の取り組み
3.業務・経営の姿~最適な体制、人財の活躍、さらに健全な経営~
(1)事務・お支払い業務のデジタル化の取り組み
(2)新たな品質基準にもとづく取り組み
(3)資本活用の政策にもとづく経営
4.大規模災害への対応
■事業および決算の概況
1.事業の概況
契約高は786兆円、受入共済掛金は5,308億円、契約件数は2,907万件、契約口数は38.9億
口となった。
2.損益の概況
(1)経常収益
経常収益は、6,489億円(前期比108億円増)となった。
(2)経常費用
経常費用は、5,603億円となった。このうち、支払共済金は、3,255億円(前期比199
億円減)となった。
(3)資産運用
資産運用純益は、479億円(前期比26億円減)となり、運用利回りは1.31%となった。
(4)経常剰余金
経常剰余金は、885億円(前期比276億円増)となった。
(5)特別損益
特別利益として、積立限度額の超過による価格変動準備金戻入23億円を計上した。
(6)割戻金
組合員(契約者)への割戻金の総額は382億円(前期比144億円増)となった。
(7)当期剰余金・当期未処分剰余金
当期剰余金は、374億円(前期比127億円増)となり、当期に取り崩した任意積立金などを加えた当期未処分剰余金は、493億円(同176億円増)となった。
3.剰余金処分
当期未処分剰余金493億円に対し、剰余金処分額として、法定準備金75億円、任意積立金395億円の合計470億円を計上し、次期繰越剰余金は、24億円となった。
4.財務の概況
(1)総資産
総資産は、4兆194億円(前期比99億円減)となった。このうち運用資産は、3兆6,088億円(同189億円減)となった。
(2)負債
負債は、3兆5,028億円(前期比167億円減)となった。このうち、共済契約準備金は、3兆3,132億円(同87億円減)、価格変動準備金は、1,079億円(同23億円減)となった。
(3)純資産
純資産は、5,167億円(前期比67億円増)となった。このうち、会員資本は、5,678億円(同408億円増)となった。
5.主な経営指標について
(1)修正自己資本
修正自己資本は、1兆969億円(前期比248億円増)、修正自己資本比率は、27.3%となった。
(2)基礎利益
費差益は10億円、利差益は31億円、危険差益は1,103億円となり、基礎利益は、1,144億円(前期比148億円増)となった。
(3)支払余力比率
支払余力比率は、2,253.3%(前期比11.4ポイント増)となった。
(4)実質純資産額
実質純資産額は、1兆3,609億円(前期比2,668億円減)となった。