SOMPOひまわり生命、AI-OCRの導入によりデータ入力の自動化を実現
SOMPOひまわり生命は、7月から保険金・給付金の請求書類入力工程に「AI-OCRエンジン」を導入した。
1.背景・目的
同社では、保険金・給付金の支払い業務において、2020年4月から同社所定の診断書(機械印字のみ)に限定したOCRを導入していたが、今般、新たにAI-OCR※1(AIinside株式会社、製品名:DXSuite)を導入し、保険金・給付金等請求書や治療状況報告書など手書きの帳票にも処理対象範囲を拡大した。
これにより、請求書類のデータ入力業務の大幅な効率化・生産性向上が実現し、請求書類の受付からお客さまへの保険金・給付金の支払いまでに要する時間の更なる短縮化を目指す。
2.内容
保険金・給付金の請求時にお客さまが提出し同社所定の保険金・給付金等請求書、治療状況報告書、診断書を対象とし、AI-OCRエンジンの確信度※2による制御を実現している。AI-OCRで読み取った情報のうち、確信度が高い項目は人による目視確認を省略して事務の効率化を図り、一方確信度の低い項目については、人の目による確認・補正を行いる。加えて社内データベースとの整合性チェックを実施し、データ入力の正確性と迅速性を向上させている。
AI-OCRの導入で処理対象範囲を拡大することにより、請求書類入力業務の約40%の削減を目指す。
※1 AI-OCRとは、AI(人工知能)を活用して画像データのテキスト部分を認識し、文字データに変換する技術である。
※2 確信度とは、AI-OCR製品を使用して紙面上の文字を読み取る際、AIが導き出した結果がどの程度確実であるかを数値化したものである。
3.今後の展開
今後も同社では、AIなどのテクノロジーの導入により、お客さまへの適切かつ迅速な支払いにつながる価値・サービスの提供および改善に努めていく。そして、お客さまが健康になるための「毎日」に寄り添い、お役に立てる存在である「健康応援企業」として、社会に貢献していく。