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損保協会、協会長ステートメントを発表

損保協会の城田宏明会長が会長就任にあたり、6月28日に協会長ステートメントを発表した。
昨年来の保険金不正請求事案や保険料調整行為事案等、また本年5月には一部保険会社と乗合代理店間のメール連絡による個人情報の漏えいが確認されるなど、顧客からの信頼を損ねる事態となっていることに対して改めて謝罪の言葉を述べ、社会から再び信頼してもらえる業界となるためには、あらゆる業務の根幹となる「法令等遵守」、「お客さま本位の業務運営」を徹底し、物品・サービスの購入などの本業支援等の競争により契約を獲得するなど、世の中の常識と乖離した旧来の業界慣行を根本から見直していかなければならない。この重大な局面を損保業界が変わる転換期にして、問題の再発防止やその背景にある業界慣行を
見直していくことはもとより、お客さまにとって最適な保険やサービスを提供するために、より一層考え、行動し続けることが大切である。この積み重ねが、健全な業界の発展につながっていくものと考えている。お客さまからの信頼回復に向けて当協会としての役割を果たしていくため、多様な声に真摯に向き合いながら、協会長としての務めを果たしていく所存であるとしている。
具体的な取組みの項目は次のとおり。
(1)信頼回復に向けた取組み
①健全な競争環境の実現
②保険代理店・募集人の業務品質の向上
③企業向け保険やリスクマネジメントの理解浸透
④不正請求への対策強化
⑤コンプライアンスの更なる強化
(2)第10次中期基本計画に関する取組み
①自然災害への対応力強化
ア.大規模地震への備えの強化
イ.災害に便乗する悪質業者に関するトラブル防止対策
②デジタル化推進による利便性向上
ア.自賠責保険のデジタル化
イ.損害保険募集人一般試験教育テキストのデジタル化
③損害保険リテラシーの向上
ア.損害保険の普及・啓発
イ.生命保険業界との連携強化

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