三井住友海上、欧州大陸事業を再編
三井住友海上は、同社欧州大陸現地法人のMS Amlin InsuranceSE(以下「AISE」、ベルギー本社)と、MSIG Insurance EuropeAG(以下「MSIGEU」、ドイツ本社)の統合に向けた検討を開始した。
関連当局、また現地での各種承認を前提に、2025年夏ごろの統合完了、新体制による業務開始を目指している。
1.背景および目的
同社は、2007年に在英国の欧州現地法人がドイツのケルンに拠点を新設し、現地の大企業を対象とする欧州大陸事業を開始した。その後、事業拡大に伴って2012年にドイツに現地法人MSIGEUを新たに設立し、現在は主に現地の大企業および日系企業向けに商品・サービスを提供している。
AISEは、2016年のAmlin社買収によって同社の海外子会社となり、従来の欧州大陸における事業基盤を拡大する形で、主に現地の中堅・中小企業向けに商品・サービスを提供している。
2016年以降、欧州大陸では上記2社による事業体制を維持してきたが、今般、欧州大陸事業の持続的な成長の実現に向けて、本検討を開始した。
2.今後の取組
新会社は、欧州大陸の企業向け損害保険市場で上位5社に次ぐ規模となる。同社は、欧州大陸におけるプレゼンスの向上、また、統合でのシナジー効果の追求による事業拡大、収益力強化を図り、同社グループのさらなるお客さまサービスの向上に努めていく。