新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

東京海上日動、宇宙旅行を支援する取り組みを開始

東京海上日動は、これから成長が期待される宇宙旅行ビジネスを支援していくため、新たな取り組みを開始する。
同社は、宇宙への出発から地上に帰還するまでのリスクを補償する宇宙旅行者向けの保険を提供する。
また、3月28日に新たな宇宙関連情報サイト「SpaceMate」(スペースメイト)を開設した。こうした取り組みを通じて、同社は全てのお客様・企業の宇宙への挑戦を支えるとともに、宇宙産業の成長・発展に貢献していく。
1.背景
同社は宇宙産業に携わるお客様・企業の取り組みを支援し、産業の成長・発展に貢献することを目指して2022年2月24日に「宇宙プロジェクト」を始動した。本プロジェクトを通じて、月面探査ミッションを支援する「月保険」の開発や、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)との「宇宙リスクソリューション事業」に関する共創活動等、新たな商品・サービスの研究・開発を行っている。
近年、宇宙旅行ビジネスは米国を中心に拡大しつつあり、「宇宙旅行元年」と言われる2021年には宇宙旅行者の数が職業宇宙飛行士の数を上回る等、本格的な運用が始まっている。日本国内においても、民間企業を中心とした宇宙旅行サービスの立ち上げが進められている。
同社は、宇宙旅行という新たな挑戦を支援するため、宇宙旅行者向けの保険を提供する。加えて、将来、宇宙旅行が当たり前となる時代に向け、旅行者が安心して宇宙に行くための情報提供や宇宙産業の「今」を伝えるコンテンツ等を発信していく。
2.宇宙旅行者向けの保険について
同社はこれまでの宇宙保険分野で培ってきたノウハウ等を活用して宇宙空間と地上間の移動にかかるリスクを分析・評価し、宇宙旅行者向けの保険を提供する。
【補償概要】
・宇宙への出発日から地上に帰還した日までに発生した傷害により旅行者自身が死亡、または後遺障害が生じた場合に補償する。
・搭乗機の打ち上げ日の前、および帰還後の保険期間中に発生したけがや疾病によって治療が必要となった場合等に補償する。
(本保険は海外旅行保険での引受けとなる。個別の旅行形態等に応じて補償範囲の設定やリスク評価を行い、提供(保険引受)可否を判断する)
宇宙旅行には、無重力を体験できる小宇宙旅行、国際宇宙ステーションへの滞在、月の周回等さまざまな種類がある。それらの実現を目指す事業者とともに、リスク実態に即した最適な保険を検討していく。
3.宇宙関連情報サイト「SpaceMate(スペースメイト)」について
同社は、宇宙「Space」と仲間「-mate」を組み合わせ、宇宙をより身近に感じてもらえる場所を創りたいという想いから、2024年3月28日に新たな情報提供サイトとして「SpaceMate」を開設した。
「SpaceMate」を通じて宇宙産業を支える企業・自治体との対談企画のほか、宇宙旅行や宇宙を体感できる施設・イベントに関する最新情報を紹介する。また同サイトにて宇宙旅行者向けの保険の提供も予定しており、宇宙に関わる体験からリスクへの備えまで、様々な情報をわかりやすく発信していく。
4.今後について
同社は宇宙旅行者向けの保険の提供を通じて、旅行者のニーズを踏まえた更なる補償の拡充や、幅広い宇宙体験・旅行への「安心」の提供を実現し、将来の宇宙旅行の普及に貢献する。
今後も同社は、これまで培ってきた専門性・ノウハウを結集し、宇宙産業に携わる全てのお客様への支援や社会課題の解決を推進していく。

関連記事(保険業界ニュース)

損保

三井ダイレクト損保、ANAの保険「明日へのつばさ」自動車保険提供開始

損保

損保ジャパン、マイルが貯まるANAの保険「明日へのつばさ」親介護保険の提供を開始

損保

三井住友海上、太陽光発電事業者向けケーブル盗難防止サービスを提供開始

損保

損保ジャパン、不登校児童生徒の復学支援および学びの機会確保に向けた「復学支援見舞金補償保険」を販売開始

生保

第一生命、3大疾病サポート保険(団体型)取扱範囲の拡大および支払事由を改定

損保

東京海上日動、大阪・関西万博の「空飛ぶクルマ」向けの保険を提供

生保

三井住友海上プライマリー生命、三井住友カード「Vポイントが貯まる保険」の商品ラインナップに資産形成型保険2商品を追加

生保

イオン・アリアンツ生命、個人保険の新規販売停止を決定

損保

三井住友海上、病気の早期発見・適切な治療の選択を支援する新たな補償の提供開始

生保

オリックス生命、「収入保障保険KeepUp」を発売

関連商品