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SOMPOホールディングス、損保ジャパン、業務改善計画を提出

SOMPOホールディングスおよび損保ジャパンは3月15日、1月25日付の自動車保険金不正請求等への対応に係る業務改善命令(以下「行政処分」)に基づき、金融庁に業務改善計画を提出した。
両社では、今回の事態を厳粛に受け止め、行政処分や社外調査委員会(委員長:山口幹生弁護士ら3名)による原因分析・再発防止策の提言を踏まえ、保険金支払等管理態勢、代理店管理(保険募集管理)態勢、営業推進態勢、経営管理(ガバナンス)態勢および3線管理態勢※を含む内部管理態勢を始めとする各種態勢や、企業文化を抜本的に見直し、このような事態を二度と起こすことがないよう業務改善計画を策定した。
※組織の部門を①現業部門、②管理部門、③内部監査部門の3つに分類し、それぞれがリスク管理上の役割を発揮することで強固な内部統制を構築するという考え方
今後、経営陣を含む役職員一同が、「新しい会社を作り上げる」という強い意志を持ち、経営陣のリーダーシップの下で、全社を挙げて業務改善計画の着実な実行・再発防止に取り組み、お客さまおよび社会からの信頼回復に努めていく。
あわせて、グループ横断で企業文化の変革・ブランド回復・コンプライアンス推進・品質管理などを強化することで、「法令等遵守」、「お客さま本位の業務運営」および「社会からの視点」に立脚して、業務運営の透明性・公正性・適切性を確保していく。
■【SOMPOホールディングスの業務改善計画の概要(主な項目)】
1.業務改善計画を着実に実行し、定着を図るための経営管理(ガバナンス)態勢の抜本的な強化
(1)グループガバナンスの強化・実効性の向上
(2)事業会社(国内主要会社)の機関設計の見直し
(3)コンプライアンス担当役員の設置
(4)コンプライアンス室の新設
(5)内部監査担当役員の設置
(6)グループCxOと個社CxOとの相対関係の明確化
(7)専門人材育成の強化
2.保険持株会社として、子会社である保険会社の業務の健全かつ適切な運営を確保するための態勢の構築(損保ジャパンの内部統制の十分性・実効性を適時・適切に把握し適切な経営管理を行うための方策を含む)
(1)子会社の重要施策等に関する内部統制等のモニタリング態勢
①重要施策等に対するモニタリング強化
②損保ジャパンの内部統制の十分性・実効性のモニタリング
ア.保険募集/契約管理態勢のモニタリング
イ.保険金支払管理態勢のモニタリング
ウ.お客さまの声の管理態勢のモニタリング
エ.お客さま被害事案の管理態勢のモニタリング
オ.利益相反取引管理態勢のモニタリング
③監査委員会による本改善計画の進捗管理を含む内部統制の整備・運用状況等の監査
(2)一連の問題に関する情報連携・報告態勢
①子会社の重要情報が漏れなく当社に報告されるための態勢整備
ア.重要事項に関する子会社から当社への報告ルールの再整備
②子会社の重要情報を能動的に入手するための態勢整備
ア.損保ジャパンの本社部門との一体運営・役職員の相互兼務を通じた経営状況の常時把握と施策立案への直接的関与
イ.損保ジャパンの各種重要会議への当社役員の正式参加
ウ.インフォーマルなコミュニケーション強化
エ.リスクアセスメントの強化
オ.内部通報制度の利用促進・信頼性向上
(3)内部監査態勢
損保ジャパンにおける内部統制の実態の適切性等の確認・評価
3.営業優先ではない、コンプライアンス・顧客保護を重視する健全な組織風土を子会社である保険会社に醸成させるための態勢の構築(顧客の利益よりも自社の利益を優先する企業文化の是正策を含む)
(1)グループ企業理念体系の見直しと浸透・実践
(2)文化・風土浸透状況のフォローアップ
4.経営責任の明確化
■【損保ジャパンの業務改善計画の概要(主な項目)】
1.業務改善計画を着実に実行し、定着を図るための経営管理(ガバナンス)態勢の抜本的な強化
(1)社外取締役の設置※
(2)持株会社による損保個社の経営管理態勢※
(3)第2線・第3線担当役員の機能強化※
(4)委員会の新設※
(5)監査等委員会監査の実施※
(6)付議基準・稟議規程等の見直し※
(7)経営会議付議事項の管理態勢の強化
(8)関連役員会議の規程化
(9)自社の過去事例や他社事例を参考とした学び※
(10)社外(海外を含む)の視点の取入れ※
2.コンプライアンス・顧客保護を徹底するための態勢の確立
(1)3線管理態勢の抜本的な見直し
①第1線・第2線の役割分担の明確化等、第2線の取組強化※
ア.第1線(営業部店、営業支援部、保険金サービス部、保険金サービス支援部等)および第2線(コンプライアンス部・リスク管理部等)の役割分担の明確化
イ.第2線(コンプライアンス部・リスク管理部)におけるリスク管理態勢・内部統制の強化
②第3線における対応
ア.第3線(内部監査部)における内部統制の強化※
イ.監査のDX化
ウ.顧客保護の観点からの施策に対する有効性検証
エ.再発防止策、改善計画を検証テーマとしたテーマ型拠点監査の実施による業務プロセス検証
オ.保険金不正請求疑義事案のモニタリングの実施
③第1線と第2線・第3線のコミュニケーション※
ア.分掌規程の見直し(第1線・第2線・第3線の役割分担の明確化等)
イ.第1線に所属するコンプライアンススタッフ(営業部店・保険金サービス部所属)と第2線
との連携強化
(2)不芳情報を適時に把握するとともに、社長を含む経営陣等に適切に報告されるための方策
ア.保険金支払管理規程の改定
イ.保険金サービスマニュアル等の改定
(3)当局への適正な報告を確保するための方策
・不芳事案に関する当局への任意報告ルールを策定
3.営業優先ではなく、コンプライアンス・顧客保護を重視する健全な組織風土の醸成(顧客の利益よりも自社の利益を優先する企業文化の是正策を含む)
(1)営業推進態勢・営業目標の設定の見直し※
(2)人事評価およびその運用の見直し※
(3)経営レベルのコンプライアンス意識の醸成※
(4)行動規範等の見直し※
(5)顧客保護とコンプライアンスを重視したカルチャーの醸成、役職員の浸透に向けた取組み※
(6)カルチャー変革担当役員・カルチャー変革推進部の設置※
(7)品質管理担当役員・品質管理部の設置※
4.適切な保険金等支払管理態勢の確立
(1)不正請求を防止するための態勢整備
①適正な損害調査を実施するための方策および顧客本位の視点から修理業者の紹介サービス等を実施するための方策
②不正請求に係る予兆情報を一元的に管理し必要な対応を図るための態勢整備
(2)公正かつ的確な審査体制・手続きの確立(詳細な調査が未実施であることにより不適切な不払いとなっている可能性のある事案の検証、検証結果に基づく顧客対応を含む)
①保険金サービス部門の体制強化
②大口代理店・契約者に対する保険金支払の適切性確保を含む、保険金サービス部門におけるルール整備とモニタリング強化
③保険金支払事案等の事後検証体制の構築
5.実効性のある代理店管理(保険募集管理)態勢の確立
(1)代理店の特性に応じた適正な保険募集を確保するための方策
①品質改善事案(最低水準の品質に満たない不適切な保険募集等の行為)に係る対応強化
②苦情管理態勢に係る対応強化
③保険募集に課題を有する大規模代理店に対する適切な対応
④契約者宛アンケートによる不適切募集の調査
⑤不適切募集(早期消滅契約等)に関するモニタリング
⑥損害率の高い代理店などのデータ分析による予兆把握等の実施
(2)代理店手数料ポイントにおける品質によるポイント反映ウェイトの拡大
(3)代理店不祥事件への対応
①コンプライアンス部による代理店不祥事件への対応強化
②代理店不祥事件のモニタリング
(4)代理店に対する適切な出向管理の実施
①出向先選定ルールの策定
②出向者の管理ルールの策定
6.経営責任の明確化
(注1)各再発防止策について、一部は既に実施済みであり、現時点で実施していない項目については本年4月以降順次実施予定である。
(注2)2024年2月29日に提出した保険料調整行為等に係る業務改善計画で開示している対策については※を表示している。
(注3)2024年4月組織変更の対象となる部店においては組織変更後の組織名称を使用している。

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