新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

損保協会、「第25回自動車盗難事故実態調査結果」を発表

損保協会は、25回目となる「自動車盗難事故実 態調査」を実施した。
本調査は2000年度から自動車盗難防止対策の一環として、自動車車両本体盗難や車上ねらいの実態調査を実施しているもので、今回が25回目となる。
2023年の車両本体盗難は、ランドクルーザーが3年連続で車名別盗難ワースト1に。また車両本体盗難全体に占める割合は、アルファードが増加傾向にある。車両本体盗難は、深夜から朝にかけて多く発生している。
■実態調査結果
(1)車両本体盗難の車名別盗難状況-ランドクルーザーが車名別盗難ワースト1-
・2023年の車両本体盗難の車名別盗難状況のワースト1は、3年連続でランドクルーザーとなった。
・アルファードが車両本体盗難全体に占める割合は、2022年の6.9%から2023年の14.0%と増加傾向にある。
・車両本体盗難の被害は特定の車種に集中する傾向が続いている。
(2)1件あたりの支払保険金の推移-1件あたりの車両本体盗難の支払保険金は横ばい-車両本体盗難1件あたりの平均支払保険金は2021年から2023年にかけてほぼ横ばい傾向となっている。
(3)盗難発生時間帯-深夜から朝にかけて被害が多く発生-
2023年の車両本体盗難の発生時間帯は「深夜~朝(22~9時)」が58.4%を占め、最も多くなった。「深夜~朝(22~9時)」の割合は2022年と比較すると1.3%増加している。窃盗犯は深夜から朝にかけて薄暗い場所で窃盗に及ぶ傾向があると考えられる。
○実態調査の実施概要
・調査期間:2021年1月1日~2023年12月31日
・調査対象:損害保険会社21社(損保協会非会員会社を含む)
・対象事案:全国で発生した自動車の車両本体盗難事故および車上ねらい(部品盗難含む)事故で、調査期間内に自動車盗難事故が発生し、保険金の支払いを行った事案
※代車等費用保険金のみ支払った事案なども含まれている。
・対象事案数
2023年…車両本体盗難:2,597件、車上ねらい:921件
2022年…車両本体盗難:2,656件、車上ねらい:971件
2021年…車両本体盗難:2,425件、車上ねらい:931件

関連記事(保険業界ニュース)

損保協会・団体

損保協会、損害保険会社に係る個人情報保護指針に基づく対象事業者4社に対する指導を実施

損保

損保協会、令和6年能登半島地震および2024年度に発生した風水災等に係る各種損害保険の支払件数・支払保険金等を公表

生保

住友生命、リアルワールドデータを用いた「熱中症白書」を公表~健康・生活習慣と熱中症の関係性が明らかに~

損保

損保協会、「代理店業務品質に関する評価指針」(案)の 意見公募結果を公表

協会・団体損保

損保協会、俳優の田畑志真さんを起用した2025年度防火ポスターを作成

損保協会・団体

損保協会、超大規模地震に対応する業界共同システム「地震損害申告サポート(損害状況申告方式のWEB化)」運用開始

損保協会・団体

損保協会、協会長ステートメントを発表

損保協会・団体

損保協会、特設サイト「お客さま・社会からの信頼回復に関する損保協会の取組み」を開設

損保協会・団体

損保協会、自動車修理時の確認ポイントを解説する動画を作成

協会・団体損保

損保協会、高等学校における損害保険に関する教育の実態調査(4回目)を実施