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三井住友海上、MS&ADインターリスク総研、宇宙事業者向け総合支援サービスの提供開始

三井住友海上とMS&ADインターリスク総研は、これまでのリスク評価の知見を活かした、宇宙事業者向け総合支援サービスの提供を10月11日から開始する。
MS&ADグループは、今後も本サービスのメニューを拡充し、宇宙事業に挑戦する事業者へソリューションを提供し続けることで、宇宙ビジネスの成長に貢献していく。
1.背景
MS&ADグループは、1975年に日本で初めて幹事保険会社として宇宙保険を引受して以来、月保険や宇宙旅行保険など宇宙事業における多様なリスクに対する保険組成や、スタートアップ企業との包括連携協定の締結などを進めてきた。
近年、宇宙業界は政府を中心とした活動から、民間のスタートアップ企業を起点とした新たな活動が急増し、宇宙事業への参画プレイヤーが大きく変わる過渡期にある。そのような中、三井住友海上およびMS&ADインターリスク総研は、宇宙保険の引受や多くのリスクコンサルティングのノウハウを活かして、スタートアップ企業や新たに宇宙事業へ参入した企業などの現状や課題を分析し、本サービスを開発した。
2.「宇宙事業者向け総合支援サービス」の概要
(1)サービス概要
人工衛星やロケットの製造から輸送、打上げまでの宇宙事業におけるリスクを可視化し、低減策を提案するもので、安定的な宇宙事業の継続に資する総合的なリスクマネジメントサービスである。
その他にも、被害予測や安全基準策定支援など、個別のご要望にも応じることができる。
<サービス例>
・人工衛星・ロケット・関連部品の製造工程における火災・爆発への対策支援
・事業所の自然災害リスクの洗い出し
・製造時の労働災害リスクの軽減
・人工衛星・ロケットなどを輸送する際のリスクの可視化
・ロケット打上げなどの被害予測シミュレーションや宇宙関連実験を実施する際の安全基準策定支援
(2)活用イメージ(業種及び、本サービスの活用イメージ(今後のサービス拡充内容を含む))
■人工衛星事業者
・衛星製造から打上げまでのプロセスにおけるシームレスな支援
・衛星輸送時の物流リスクの分析支援
・打上げ契約書の締結支援と打上機選定におけるサポート
■ロケット関連事業者
・ロケット打上げにおける被害想定シミュレーション策定
・ロケット打上げ契約書の作成支援
■全事業者共通
・テナントとしてクリーンルーム設置に伴う、防消火設備の管理適切性
を評価する火災リスクサーベイ
・新事業における宇宙実証のリスクサーベイ
・航空宇宙関連実験の被害想定シミュレーション
・ロケット打上げにおける免許取得や各種手続きに関する支援
(3)今後の取組
本サービスに加えて、宇宙事業者のビジネスをサポートする弁護士事務所との協業や、人工衛星製造時やロケット打上げプロセスに対する技術支援など、市場のニーズに合わせたメニューを拡充予定である。
MS&ADグループ全体の強みを活かし、お客さまにとって必要不可欠なパートナーとして宇宙事業を支援していく。

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