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三井住友海上、【業界初】「燃やさない保険(衣料品循環費用補償)」の販売開始

三井住友海上は、豊田通商株式会社と衣料品事業者向けに「燃やさない保険(衣料品循環費用補償特約)」を開発し、10月から販売開始する。
本商品は、衣料品に損害が生じた場合、従来は焼却廃棄されていた衣料品を循環(リサイクル、アップサイクル)させるために、事業者が負担する追加費用等を補償する業界初の特約である。
同社は、本商品の提供を通じて、衣料品の循環を促すことで、サーキュラーエコノミー※1の実現を目指す。
※1:循環経済。従来の3R(Reduce:減らす、Reuse:繰り返し使う、Recycle:再資源化する)に加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化等を通じて付加価値を生み出す経済活動。
1.開発背景
近年、アパレル業界では、大量廃棄(アパレルロス)等、環境負荷の高い産業構造が社会問題となっており、廃棄される衣料品が少なくなる循環型モデルの取組が注目されている。
一方、損害が発生した衣料品の循環には、焼却廃棄するよりも多くのコストや手間が発生するため、サーキュラーエコノミー実現の障壁となっている。
こうした状況を踏まえ、両社は、アパレルロス問題の解消に向けた「サーキュラーエコノミー構築共同事業」を4月から開始した。保険を活用した新たな循環型モデルの検討を進める中、本商品の共同開発が実現した。
2.商品概要
(1)特長
衣料品製造メーカーや販売店等を対象として、製造・流通過程における火災や水濡れ等により衣料品に損害が生じた際、事業者が衣料品を循環させるために要する追加費用※2を補償する。
※2:衣料品循環事業者に衣料品を委託する費用や、衣料品循環事業者がリサイクル・アップサイクルにあたり、衣料品を加工する費用等。
(2)各社の役割
会社名:役割
三井住友海上:衣料品を焼却廃棄する代わりに循環させるためにかかる追加費用等を補償する。
豊田通商:衣料品を再度繊維原料へとリサイクル・アップサイクルし、再循環を促す。

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