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東京海上ホールディングス、グアム現地法人グアム現地法人TMPIを売却

東京海上ホールディングスは、同社グループである米国グアム準州Tokio Marine Pacific Insurance Limited(以下「TMPI」)を売却することでCalvo Enterprises Inc.(以下「Calvo社」)と合意した。この取引は規制当局の承認を前提とし、2023年度の後半に完了する予定である。
1.背景・目的
東京海上ホールディングスグアム現地法人であるTMPIは、TMPIの保険総代理店※を通じてグアム・北マリアナ諸島での医療保険・損害保険を取り扱っており、2022年度の収入保険料は約176百万ドル(約235億円)と事業開始以降順調に拡大してきた。
そのような中ではあるが、今般東京海上HDは資本効率の更なる向上およびリスク分散の更なる拡大を目的とした事業ポートフォリオ最適化の一環として、TMPIの事業に関心を持った同社最大の保険総代理店の親会社である、Calvo社への売却を決定した。
東京海上HDは今後も経営環境の変化に対応すべく、適時・適切に事業の見直しを進め、戦略的な資本活用と適切なリスクコントロールを実施していく。なお、本件売却による同社業績への影響は軽微であると考えている。
※保険会社から引受権限を与えられた保険代理店のことである。
2.TMPIの概要
(1)名称 TokioMarinePacificInsurance,Ltd.
(2)所在地 米国グアム準州
(3)主な事業内容 グアム・北マリアナ諸島における損害保険・医療保険の提供
(4)グロス収入保険料
約176百万ドル(約234億円※)(2022年度実績)
(5)株主構成 東京海上日動火災保険株式会社が中間持株会社を介して100%保有
(6)従業員数 約20名
※為替レートは2022年12月末レート1ドル=132.7円で換算
なお、本件は東京海上日動火災保険株式会社が提供している、海外旅行傷害保険の現地提携病院サービス※に与える影響はなく、引き続き同サービスを活用できる。
※東京海上日動が治療費を提携病院へ直接支払うことで、その場でお客様が自己負担することなく治療が受けられるキャッシュレスメディカルサービスのことである。

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