東京海上日動、自動運転関連事業者向け遠隔監視・インシデント対応サービスおよび自動運転導入・運行支援パッケージ“Hawk SafEye”の提供開始
東京海上日動と株式会社プレミア・エイドは自動運転レベル4の社会実装を支えるために、「自動運転向け遠隔監視・インシデント対応サービス」の提供を開始する。また、上記2社と東京海上ディーアール株式会社は、自動運転車の走行前、走行中、事故時の各フェーズに安心・安全を提供するため、3社のソリューションを組み合わせた「自動運転導入・運行支援パッケージ“Hawk SafEye(ホークセーフアイ)”」の提供を開始する。
1.背景・目的
自動運転は、交通事故をはじめとした交通課題の解決策として期待されている。政府は、限定エリアにおける無人自動運転移動サービスの実装を2025年までに全国50カ所以上に拡大する目標を掲げており、2023年4月からは、改正道路交通法の施行により自動運転レベル4の公道走行が可能となった。公道走行にあたっては、安全な運行確認や事故時の対応などのため、自動運転事業者には車両内もしくは遠隔で自動運転車の監視にあたる「特定自動運行主任者」の配置が義務付けられている。また、自動運転車を用いた運送事業について、遠隔監視等の一部業務の外部委託を可能とする方向性も示されている。
東京海上日動とプレミア・エイドは、2017年4月より東京海上日動が提供する通信機能付きドライブレコーダーを活用した緊急通報サービスの協業を通じて、保険金の支払いに留まらない価値提供を追求してきた。今般、自動運転車の安心・安全な社会実装を支えるために、自動運転向け遠隔監視・インシデント対応サービスの提供を開始する。
併せて、東京海上日動、東京海上ディーアール、プレミア・エイドの3社にて、事故防止を支援する「リスクアセスメント」、安心・安全な運行を支援する「遠隔監視・インシデント対応サービス」、事故に備える「保険」を組み合わせた、自動運転車導入・運行支援パッケージ”Hawk SafEye“の提供を開始する。
2.自動運転向け遠隔監視・インシデント対応サービスの概要
自動運転レベル4の社会実装を見据え、安心・安全な走行を支える遠隔監視や事故対応を含めたインシデントサポートといった各種サービスを東京海上日動とプレミア・エイドにて構築した。本サービスの提供に際して、プレミア・エイドは東京都千代田区神田に「自動運転向け遠隔監視センター」を開設し、自動運転関連事業者や自治体等のニーズに応じてサービスを提供していく。
今後は両社にて、自動運転の各種インシデント発生時において必要となるサービスや緊急通報サービスから保険事故受付・示談交渉までのサービス等をシームレスに提供する仕組みの構築を進めていく。