白川儀一損保協会長、協会長ステートメントを公表
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損保協会の白川儀一会長は3月16日、会長に就任して約9か月が経過し、この間の主な取組み等についてステートメントを公表した。
昨年の福島県沖地震発生から、3月16日でちょうど一年となり、また、2月6日には、トルコおよびシリアで大地震が発生するなど、地震や自然災害の甚大な脅威が顕在化しており、世界的に防災・減災の取組みや保険の機能・重要性が再認識されている。こうした自然災害の脅威に対し、損害保険業界として如何にその役割を発揮していくかが問われていると認識している。
世界における安全保障上の懸念や、物価上昇、金融市場の変動など、私たちを取り巻く環境は、依然不安定な状況が続いている。このように厳しく不確実な環境下、同協会としては、国民の皆さまの暮らしや経済活動の支えとなり、リスクの担い手である会員各社とともに変化やニーズを先取りし、社会課題解決への新たなチャレンジを続けることで、損害保険業界の発展と社会への貢献を目指す。
また、本年度は、第9次中期基本計画の2年度目にあたり、昨年度に引き続き、「安心かつ安全で持続可能な社会の実現」、「経済および国民生活の安定と向上の実現」に向けて、各取組みを進めてきた。特に、悪質な業者への対策は、関係団体の支援をえながら、一歩ずつ前進している。今後も、お客さまの安心・安全を支える社会インフラとしての役割・機能を持続的に果たせるよう、会員各社と一体となって、主要課題解決に向け着実に取組みを進めていく、としている。
本年度の主要課題に関する具体的な取組みは次のとおり。
(1)気候変動・自然災害
①防災・減災に向けた取組み
②災害に便乗する悪質な業者への対策
③気候変動・サステナビリティ関連課題への対応
(2)デジタル・トランスフォ-メーション(DX)
①標準化・共通化の加速
②エマージングリスクに関する取組み
(3)その他損害保険業界が進める主な継続的取組み
①若年層の損害保険リテラシーの向上
②保険事業の環境整備に向けた適切な対応
③新興国市場への各種支援の強化
④募集品質向上に関する取組み
⑤自賠責保険広報活動