新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

東京海上ホールディングス、インドネシア損害保険現地法人の出資比率を引き上げ

東京海上ホールディングスは、同社の子会社であるTokio Marine Asia Pte.Ltd.(以下「TMAsia社」)を通じて出資しているインドネシアの損害保険会社であるPT Asuransi Tokio Marine Indonesia社(以下「TMI社」)について、合弁パートナーであるPT Asuransi Jasa Indonesia(以下「Jasindo社」)から発行済株式20%を5,090億インドネシアルピア(約49億円)で取得し、TMI社への出資比率を60%から80%に引き上げた。
1.出資比率引き上げについて
東京海上グループは、1973年にインドネシアの国営大手損害保険会社であるJasindo社と、日系企業に関する保険引き受けの代理店契約を締結し、代理店として損害保険市場に参入した。その後、1975年に同社との合弁損害保険会社PT.Asuransi Jayasrayaを設立し、元受損害保険市場に参入した。1990年には経営権を取得し、翌年社名をPT Asuransi Tokio MarineIndonesiaに変更して、インドネシア国内の拠点網を拡充しつつ、ブランドや財務の健全性を活かしながら順調な成長を遂げ、現在では保険料規模で業界第13位、税引後利益は業界でもトップクラスの水準に成長している。
同社の順調な利益成長を受け、また今後さらに拡大することが期待されるインドネシアマーケットの成長を取り込むため、従来からJasindo社と持分割合を協議してきたところ、2022年8月に同社持ち分を外資規制の上限である80%に引き上げることに合意した。 この度、現地当局の承認を得て、TMAsia社がTMI社の発行済株式20%を5,090億インドネシアルピア(約49億円)で追加取得する手続きを11月23日付けで完了した。
今回のTMI社出資比率引き上げは、新興市場における成長を捉え、同社グループの更なる利益成長を実現させるとともに、地域分散の効いた事業ポートフォリオを構築するという同社グループの海外事業戦略に合致するものである。
2.インドネシアの損害保険市場について
インドネシアは堅調な経済成長と世界第4位の人口を擁する、東南アジアでタイに次ぐ第2位の規模の損害保険市場であり、10年以内にタイを抜き第1位の規模に成長すると予測されている。
・市場規模(2021年12月末)  78兆1,440億インドネシアルピア(約7,502億円)
※AAUI(インドネシア損保協会)統計
・市場成長率(年平均成長率)  12.0%※OJK(インドネシア金融庁)統計(2011年~2020年)
・損害保険会社数  71社
3.今後について
同社グループの保険事業に関する幅広いノウハウやリソースを、今後より一層積極的にTMI社に投入し、お客様のニーズに合った質の高い商品・サービスを提供していく。
同社のさらなる利益成長を実現させることで、同社グループの海外保険事業の規模・収益の更なる拡大とインドネシア保険市場の発展に貢献していく。

関連記事(保険業界ニュース)

生保

T&Dホールディングス、自己株式の取得状況を公開

生保

第一生命ホールディングス、自己株式の取得状況を公開

生保

日本生命、ミッドナイトブレックファスト株式会社の株式取得および「Nissay MIRAIQA株式会社」に商号変更

生保

第一生命、アセットガーディアン株式会社の事業譲渡および子会社間の吸収合併を予定

損保

東京海上ホールディングス、Philadelphia Insurance Companies社を通じIgnyte Insuranceから米国におけるコレクターカー向けの保険代理店事業を買収

生保

日本生命、レゾリューションライフの完全子会社化等を完了

生保

ジブラルタ生命、移住を前提としたエリア特化型採用「住みつなぎLC」を募集開始

生保

T&Dホールディングス、2026年3月期第2四半期末の有価証券含み損の算出結果を公開

生保

アクサ生命、アクサ損保、グループ間の連携を強化し、アクサ生命による法人顧客向け自動車保険の取扱いを開始

損保

MS&ADホールディングス、自己株式の取得状況および取得終了を発表