東京海上日動、【国内初】「電欠リスク等に起因する代替輸送費用を補償する保険」の提供開始
東京海上日動は、EVトラックを開発・販売する自動車メーカーやEVトラックを保有する運送事業者に対し、国内で初めて「電欠リスク等に起因する代替輸送費用を補償する保険」の提供を開始する。
1.背景
近年、二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指すカーボンニュートラルの世界的潮流や社会的要求の高まりから、国内各企業において脱炭素経営へのシフトが求められている。特に国内部門別二酸化炭素排出量の内、高い割合を占める物流業界(運輸部門)において脱炭素の取組みは注目を集めており、今後自動車メーカーによるEVトラックの開発・拡販ならびに国内運送事業者のEVトラック導入の加速が見込まれる。一方で、EVトラックの導入を検討する運送事業者は、「電欠」等の車両トラブルへの対応・各種費用負担が懸念材料となっていた。電欠時にも荷主との契約上、荷物を目的地まで届ける必要がある一方で、届ける為の代替輸送費用についてこれまで電欠は対象外となっており、EVトラック導入課題の一つとなっていた。
同社は物流業界における脱炭素の取り組みを後押しすべく、EVトラックを販売する自動車メーカーやEVトラックを保有する運送事業者に対し、「電欠リスク等に起因する代替輸送費用を補償する保険」の提供を開始することとした。電欠による車両走行不能時に代替輸送費用を補償する保険は国内初である。
2.「電欠リスク等に起因する代替輸送費用を補償する保険」の概要
本保険では、事業用(緑ナンバー)車両を対象として、下記費用・リスクを補償する。
①電欠等による車両走行不能時に荷物を目的地まで輸送する代替輸送費用
②車両の急制動を起因とした貨物損害リスク
3.今後について
同社は、EVトラックを開発・販売する自動車メーカーやEVトラックを保有する運送事業者に対して本保険商品の提供を通して、脱炭素社会への移行(GX)に向けた取組みを支援していく。
また、今後もあらゆる産業や地域のカーボンニュートラル実現やGXに向けた取組を支援することで、お客様に寄り添い社会課題解決に貢献し、当該領域でお客様になくてはならない存在になることを目指していく。