東京海上日動、糖尿病治療支援保険を開発
東京海上日動は、糖尿病患者向けに、新たに「糖尿病治療支援保険」を開発した。本商品は、糖尿病合併症を発症した際の一時金補償に加えて、日々の健康管理や糖尿病の重症化予防を支援するサービスを提供することが大きな特長である。
糖尿病患者は年々増加し、今や国民病の一つとも言われている。厚生労働省の2016年の調査によると糖尿病患者は約1千万人、年間の医療費は約1兆2千億円となっている。糖尿病は万が一重症化すると透析治療が必要となったり失明に至る等極めて深刻な状態になるおそれがあるが、自覚症状に乏しく放置されやすい疾患とされている。
従来の医療保険等では、糖尿病を既に患って治療している人は申込み時の健康状態の告知で加入できない場合もある。また、医療保険等に加入していた人が糖尿病を患い入院した場合には、日数に応じた入院保険金が支払われるのが一般的であるが、合併症を発症した場合には更なる費用が必要となるケースがある。
そこで同社は、糖尿病予備群および糖尿病患者の人も加入できる※1新たな保険を開発した。本商品を通じて、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)※2を活用した日々の健康管理や糖尿病の重症化予防に資する「”いつも”を支えるサービス」と、重症化して合併症が発生した際の「”いざ”を支える補償」の2つの安心を届ける。
※1 申込みには、健康状態等に関する条件がある。
※2 個人の健康・医療・介護に関する情報のこと
◆新しい保険商品の概要
(1)契約方式
本保険は企業等を契約者とし、その構成員等が任意で加入する団体契約となる(保険料の負担は加入者個人となる)。
(2)保険期間
1年間
(3)サービス・補償内容
保険期間を通じて、以下のような「”いつも”を支えるサービス」と「”いざ”を支える補償」を提供する。
【“いつも”を支えるサービス】
・日々の健康管理に向けた、アプリの提供等
糖尿病においては、食事・運動の管理等が重要である。食事等の記録・サポートを行うアプリ※3、運動サポート機能を搭載した糖尿病健康管理 Webアプリ及び糖尿病の専門家である医療職による予防プログラム※4の提供を通じて、重症化予防をサポートする。
・リスクが高まった際の、より強力なサポート
糖尿病の評価基準の一つである HbA1c値が悪化した(同社が定める条件に該当した)場合、24時間リアルタイムで血糖値変動が測定できる端末を配布し、医療職による個人の身体の状態に合わせた予防プログラム※4の提供を通じて、重症化予防のより高い効果を狙う。
※3 食事等の記録・サポートを行うアプリは、リンクアンドコミュニケーションが提供元となる。
※4 医療職による予防プログラムは、カルナヘルスサポートが提供元となる。
【”いざ”を支える補償】
・合併症の場合、一時金で100万円
視力障害や腎症等の合併症を発症した場合、保険金100万円が支払われる。