損保協会、協会長就任ステートメントを発表
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損保協会は、協会長就任ステートメントを発表した。
損害保険業界を取り巻く環境は、温暖化による地球規模の気候変動により、自然災害の激甚化や頻発化という影響が顕在化しており、有事に備えるだけでなく、防災・減災の取組みや昨今目立ってきている自然災害に乗じた悪質な業者への対策など、損害保険業界の果たす役割は一層重要なものになっている。また、損害保険業界においてその活用が期待されるデジタル・トランスフォーメーション(DX)の進展は、顧客体験価値の向上や事業者の業務の効率化といったプラスの効果をもたらす一方、国・地域を選ばず突如発生するサイバー攻撃などへの対策の必要性を高めている。
自然災害や安全保障上の懸念も高まる不確実な環境の中で、損害保険業界としては社会のレジリエンスを高めるだけでなく、社会課題への対応による価値提供を新たな成長の源泉とすることが重要であると認識している、としている。
取組方針は、損害保険業界がリスクの担い手としてお客さまを支え、社会的役割を発揮し持続的に成長することを目的に、1.持続可能なビジネス環境の整備、2.災害に強い社会の実現、3.損害保険リテラシーの向上、の3点を重点課題とした第9次中期基本計画(2021~2023年度)を策定している。
本中期基本計画の2年度目である本年度は、前述の環境認識を踏まえ、
(1) 気候変動・自然災害
(2) デジタル・トランスフォーメーション(DX)
への対応を中心に、これまでの取組みを加速し、かつ改善を重ねていくことで、社会のレジリエンスを高め、全てのステークホルダーへの貢献を目指していく。加えて、若年層の金融・損害保険リテラシー向上その他の損害保険業界の継続的な取組みについても着実に進めていく。
4.具体的な取組み
(1)気候変動・自然災害
・防災・減災に向けた取組み
・災害に便乗する悪質な業者への対策
・気候変動・サステナビリティ関連課題への対応
(2)デジタル・トランスフォーメーション(DX)
・標準化・共通化の加速
・エマージングリスクに関する取組み
・損害保険募集人教育のデジタル化
(3)その他損害保険業界が進める主な継続的取組み
・若年層の損害保険リテラシーの向上
・保険事業の環境整備に向けた適切な対応
・新興国市場への各種支援の強化
・募集品質向上に関する取組み