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損保ジャパン、事業者向け「カーボンニュートラル支援サービス」を提供

損保ジャパンと、SOMPOリスクマネジメント株式会社(以下「SOMPOリスク」)は、事業者向けにカーボンニュートラルの取組みを支援するサービスの提供を2022年内に開始する。温室効果ガス(GHG)排出量の可視化と、事業者ごとの削減した排出量を算出する仕組みを通し、SDGsへの取組みを支援する。
これにより、従来提供している事業者向けの安心・安全への取組みを通じた「交通事故削減」と「コストの削減」および「GHG排出量削減」を合わせたカーボンニュートラルの実現を支援するプラットフォームの組成を目指す。
1.背景・目的
国内におけるカーボンニュートラルの推進には、事業者の約99%を占める中小企業の取組みがカギとなるため、中小企業への脱炭素の要請が高まりを見せていますが、ノウハウや人材に限りがあり、推進が思うように進んでいない現状がある。
これまで損保ジャパンとSOMPOリスクは、事業者向けの安全運転や事故防止の取組み支援のノウハウをお客さまに提供してきたが、新たに複数のアライアンスパートナーと共に、カーボンニュートラルの実現を支援するプラットフォームの組成を目指すことにした。
すでに社内での実証実験※1を完了させ、安全運転とGHG排出量について、相関関係が確認できたことから、お客さま向けのサービスとして提供すべく、社外での実証を2022年5月から開始した。
※1:GreaterThan社(本社スウェーデン/CEO Liselott Johansson)と実証実験を実施。
2.カーボンニュートラル支援サービスの概要
(1)機能の概要
・ドライバーの持つスマートフォンにインストールした専用のアプリで車両の位置情報、運転の状況などを把握し、車両ごとのCO2(GHG)排出量を測定のうえ可視化する。
・車両の急発進・加速、急ブレーキや走行速度、運転挙動などの数値から、安全運転の指標を測り、ドライバーの運転に関わるリスク状況をスコア化する。
・測定結果は、ドライバー本人のスマートフォンにリアルタイムで表示されると共に、運行管理者は管理画面でその状況を把握し、どのドライバーに対して運転指導を実施すべきか確認できる。
(2)サービス提供対象者
損保ジャパンの自動車保険フリート契約※2に加入のお客さま
※2:自動車を10台以上所有・使用しているお客さま向けの自動車保険契約。
(3)提供開始日および提供エリア(予定)
・2022年12月地域を限定しサービス提供開始※3
・2023年3月全国でサービス提供開始※3
※3:有償での提供を予定。
3.今後の展開
損保ジャパンとSOMPOリスクは、法人のお客さまに対し、これまで安全運転・事故防止の支援サービスとして、「スマイリングロード」などを提供してきたが、今後は安全運転・事故防止の枠にとどまらず、CO2削減プラットフォームの組成、カーボンニュートラルにおける各種コンサルティングを提供することにより、中小企業の活躍を支援し、脱炭素社会の実現を目指す。
また、カーボンニュートラルの取組みのみならず、同社が保険の提供により目指す姿(社会)の実現に向け、Wellbeing(人々の幸せ、よりよい社会)に貢献する商品やサービスを開発し、お客さまの課題と社会課題の解決を実現していく。

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