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損保各社、2021年度の主要業績を発表

損保各社は、2021年度の主要業績を発表した。
■アクサ損保
【2021年度決算の状況】
・元受正味保険料、正味収入保険料
元受正味保険料は前年同期比2.4%増の57,572百万円となり、正味収入保険料は前年同期比2.2%増の56,374百万円となった。
・正味損害率、正味事業費率
正味損害率は前年同期から0.9ポイント増加して58.8%となった。正味事業費率は、前年同期から1.1ポイント減少して27.1%となった。
・経常利益、当期純利益
経常利益は前年同期より47百万円増の5,408百万円、税引後の当期純利益は3,856百万円となった。
・単体ソルベンシー・マージン比率
単体ソルベンシー・マージン比率は、前事業年度末より19.8ポイント増加の592.9%となった。
・業績のハイライトおよびトピックスは以下のとおりである。
同社主力商品の自動車保険収入保険料が順調な伸びを示し、増収増益を達成することができた。今後も堅固な収益力を基盤として、顧客への強固な支払い余力(ソルベンシー・マージン)を維持するとともに、更なるデジタル化推進など変革に必要な投資を行っていく。
株式会社oricon MEが発表した2022年オリコン顧客満足度(R)調査の「バイク保険」において、総合第1位を獲得した。項目別のランキングにおいても、担当者の丁寧さや対応の早さなどを評価する「事故対応」、手続きの容易さや完了までのスピードなどを評価する「加入・更新手続き」、商品内容の豊富さや分かりやすさなどを評価する「商品内容の充実度」の3項目においても第1位の評価を得ることができた。
■ソニー損保
●元受正味保険料、正味収入保険料、経常収益
自動車保険および火災保険の保有契約件数が堅調に拡大したことから、元受正味保険料は前年度より8.6%増加の141,636百万円、正味収入保険料は前年度より7.6%増加の139,548百万円となった。経常収益は、前年度より6.4%増加の140,941百万円となった。
●E.I.損害率(*1)と正味事業費率の合算率
E.I.損害率は、新型コロナの影響で自動車事故が大幅に減少した前年度に比べ、5.8ポイント上昇し60.0%となった。正味事業費率は前年度から1.4ポイント低下し26.6%となった。この結果、E.I.損害率と正味事業費率を合わせた合算率は前年度から4.4ポイント上昇し86.6%となった。
●経常利益、当期純利益
経常利益は、前述の増収の効果および事業費率の低下があったものの、自動車保険の損害率が顕著に低かった前年度からは上昇したことに加え、火災保険の保有契約数の伸長などに伴い異常危険準備金繰入額が増加したことにより、前年度から38.3%減少し9,070百万円となった。当期純利益は、前年度から36.8%減少し6,418百万円となった。
●単体ソルベンシー・マージン比率
単体ソルベンシー・マージン比率は、2022年3月末現在で2021年3月末から48.4ポイント低下し、813.3%となった。保険金の支払能力に問題がないとされる基準である200%を大きく上回る、十分な支払余力を保持している。
<参考情報>
●コンバインド・レシオ
正味損害率は前年度から0.6ポイント上昇し51.4%となった。正味事業費率は前年度から1.4ポイント低下の26.6%で、正味損害率と正味事業費率を合わせたコンバインド・レシオは、前年度から0.8ポイント低下し、78.0%となった。
●修正経常利益
損益の実態を示す管理指標として社内で使用している修正経常利益は、前年度から22.5%減少し14,831百万円となった。

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