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三井住友海上、「メタバースプロジェクト」始動

三井住友海上は、 中長期的な社会変革を視野に入れ、外部知見を積極的に活用する社内外横断のプロジェクトを展開する。
プロジェクト第1弾として、仮想空間であるメタバースが浸透した未来を見据えた「メタバースプロジェクト」を3月から始動し、新たなビジネスをデザインする業界初のメタバース上の拠点「GDH (グローバル・デジタル・ハブ)メタ」の開設と、世界最大のVRイベントであるバーチャルマーケットへ出展する。
同社は今後も、社会変革につながる新たな領域について、社外のパートナーとともにプロジェクトを 組成し、従来の保険会社の機能にとどまらない商品やサービスの開発に取り組んでいく。
1.背景
官民連携による宇宙開発の進展やAIによる自動運転技術の向上等、経済や産業構造、社会の在り方は急激に変化している。あらゆるリスクに対応する保険会社にとっても新たな領域に果敢に挑戦し、 イノベーションを積極的に生み出す取組が求められている。
コロナ禍を契機に、メタバース市場は2020年の5,000億ドルから2024年に8,000億ドルに成長すると予測されている。現在はゲームやライブなどのエンタテインメント、社会交流の場としてのプラットフォームが中心ですが、NFT(非代替性トークン)を始めとするブロックチェーン技術の導入により、今後はメタバース上の経済活動が活性化すると見込まれている。
一方で、メタバースの普及により関連する技術や利用者の不確実性は増し、予想外の損失が発生する リスクもある。同社は、メタバースで発生する損失を補償する商品・サービスの提供等を通じて、メタバースのさらなる普及とすべての方が安心して参画できる環境づくりを支援するために、本プロジェクトを立ち上げた。
2.「メタバースプロジェクト」の取組内容
(1)GDHメタの新設【業界初】
(2)新たな商品・サービス等の開発
(3)バーチャルマーケットへの出展【業界初】
(4)プロジェクトメンバー
同社のコーポレート、損害サービス、営業の部門横断メンバーに加え、グループ会社であるMS&AD インターリスク総研、三井ダイレクト損保、外部企業のPwCコンサルティング等で構成する。
3.今後の展開
今後は、本プロジェクトをMS&ADグループ内にも展開するとともに、サイバーリスクや宇宙開発 等の領域についてもプロジェクトを組成し、新たな商品・サービスの開発に取り組んでいく。

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