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SOMPOホールディングス、ICTを活用した新しいケアラー支援モデル「ケアエール」アプリをリリース

SOMPOホールディングスとSOMPOケア株式会社(以下「SOMPOケア」)は、ケアラーを支援する新しい在宅介護モデルについて、福島県会津若松市などの地域と連携しながら、昨年4月から研究・実証を進めてきた。この度、研究・実証で蓄積した成果を踏まえ、ICT(情報通信技術)を活用してケアラーを支援する「ケアエール」アプリを2022年4月からリリースする。
1.背景・目的
急激な人口減少と高齢化が進展する日本において、多様な就労・社会参加や技術革新により、生産年齢人口の減少を補完する取組みが官民を挙げて進められている。政府が目指す新たな社会Society5.0(超スマート社会)においても、住民が取り残されない仕組みや誰もが安心できる社会保障制度の構築が重要となっている。
SOMPOホールディングスとSOMPOケアでは、「安心・安全・健康」に資するソリューションの一環として、「健康寿命の延伸」を目的にシニアの“Well-being”を実現する新しいサービスの開発や提供を目指している。今回の研究や実証のフィールドとして、ICTや環境技術などを活用したスマートシティの取組みを進めている会津若松市の協力を受け、昨年から開発・実証を進めてきた。
シニア世代のお困り事の一つである家族・親族などの身近な人の介護に注目し、在宅で介護をするケアラーの負担軽減と要介護者に対するケアの品質を高めることを目的に、地域での医療・介護連携が深まる新しい在宅介護モデル構築を目指して、さまざまな可能性を調査・研究している。
その一環として、ケアラー向けの支援アプリの開発に着手し、調査・インタビューを繰り返しながらアプリの機能・デザインの改良を重ねて、この度、全国のケアラーの方々に新しい価値を提供するべくアプリをリリースした。
2.「ケアエール」アプリの概要
ケアラーや医療介護従事者へのインタビューの結果から、ケアラーの悩みの根底にある、家族・親族・ケアマネジャーなどの介護生活に関わる方々とのコミュニケーション方法に着目した。その悩みを解決する手段として、ケアラーや要介護者が、日々の出来事や心情を気軽に共有でき、家族・親族・ケアマネジャー・医師など周囲の人たちも自然と関与しやすくなることで、ケアラーの心に余裕が生まれ、要介護者や周りの方々との絆を深めることができるコミュニケーションツールをコンセプトにした。実証で利用している方々からも、今まで電話ではうまく伝わらなかった日々の様子が「ケアエール」アプリで分かりやすくなり、周囲に気軽に相談できるとの声をもらっている。アプリの利用は無料で、誰でもダウンロード可能である。
また、会津若松市内の地域包括支援センターの協力を得ながら、センターの包括ケア業務ツールとして、「ケアエール」の利便性や新たな活用方法についても検証を始めている。自立した生活を送られている高齢者が遠方のご家族と日々の出来事や心情を共有されるケースや、地域包括支援センターの職員やケアマネジャーが独居の高齢者を見守るためのツールとして活用する事例も出ている。
こうした活用事例も参考としつつ、「一般社団法人スーパーシティAiCTコンソーシアム」と共に会津若松市での都市OS連携を前提に、地域の住民に対する防災・ヘルスケア等のさまざまなサービスと連携することで、スマートシティにおける地域包括ケアのツールとして発展させることを目指していく。
3.今後について
SOMPOホールディングスとSOMPOケアは、地域包括ケアシステムを充実、発展させたい行政・自治体とともに、「ケアエール」を活用した取組みを進めていく。シニアの”Well-being”に資する取組みを通じて、さまざまな社会的課題を解決するソリューションを提供し、デジタルを活用しながら、人々が自分らしく豊かに生きることができるスマートコミュニティの実現に取り組んでいく。

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