レスキュー損保、セクハラパワハラ保険を認可取得
レスキュー損保は、セクハラパワハラ保険(約款上の正式名称は「雇用慣行賠償責任保険」)に関する金融庁の認可および届出を2021年11月29日付けで完了した。
1.セクハラパワハラ保険の開発背景
セクハラパワハラ保険は、セクハラやパワハラなどのハラスメントをはじめ、不当解雇などを理由として、従業員が会社の役員や上司に対して損害賠償責任を追及した場合の賠償金等を補償する保険である。
会社の役員や上司が従業員に対してとった言動が原因となって雇用上のトラブルが発生することが近年増加している。同社はセクハラパワハラ保険に対する需要が今後伸びると予測し、同商品を開発した。
雇用慣行賠償責任保険は、既に損保会社が販売しているが、まだ未加入の会社が多いと想定しており、同社は様々な販売チャネルを通して普及を推進していく。
2.商品の特徴
セクハラパワハラ保険は、会社が保険契約者となり保険料を負担する商品であるが、会社内で発生した不当行為(セクハラやパワハラなどのハラスメント、差別的行為、不当解雇、人格権侵害、不当評価、説明義務違反、報復的行為など)の被害を受けた従業員等に対し、(会社の事前了承を得た上で)同社から直接給付を行うことができることが特徴であり、雇用トラブルの早期解決を図ることができる。
なお、同保険の販売実績を持つ損保会社との共同保険引受(同社は非幹事)により来年早々には販売を始め、同社としてノウハウを蓄積し、将来的には同社単独での引受を予定している。
3.今後の展望
ESGやSDGsの観点においても、より高度なガバナンス構築に加えて、ジェンダー平等、ディーセント・ワークの達成が求められている。同社は、パートナーシップを活かした販売チャネルでセクハラパワハラ保険を展開していくことで、これら課題解決を目指していく。